理系「満月の日に“月見ランチ”は無理なのでは?」 月見バーガーについて斜め上の指摘をした理系、行動力の化身となる
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【月見バーガーvs天文学】月見ランチは理論上不可能なのではないか』というラムダ技術部さんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
本日(2023年9月6日)から月見バーガーが発売されます。プロモーションに「月見ランチ」というワードがあったのですが、満月はランチタイムのお昼に見れないはずですよね。そこで本動画では「月見ランチ」が不可能な理由を図を用いて説明しました。また、同じくプロモーションされている「朝から月見」に関しても朝マック時間帯に満月を観測することが可能なのかを検証しました。地学分野、月の満ち欠けの予習復習にもお使いいただけます。
すっかり秋の風物詩となった月見バーガー。マクドナルドが月見バーガーをはじめとする月見ファミリーの販売を開始した9月6日水曜日、投稿者のラムダ技術部さんが月見バーガーについて天文学的見地から疑問を投げかけました。
その指摘は、
満月をお昼に見るのは不可能じゃないですか
というものでした。
満月は夕方18時頃に東から昇り、深夜0時頃に南の高い位置を通って西に沈むからです。
以下、図を使いながら説明します。
まずは月と地球と太陽の位置関係について。画像の位置関係の場合、月はどんな風に見えるでしょうか。
ゆで卵とおにぎりを使い、真横から太陽の光が当たる月を再現したラムダさん。地球からの視点はカメラですね。
これにより、先の画像のときに地球から見るゆで卵の状態は半月であることがわかりました。
月が地球よりも太陽側にあるときは三日月っぽくなり、
月が地球よりも太陽から遠ざかると大きくなります。
そして月の位置がちょうど地球の裏になったときに満月となるのです。
また、地球は自転していて1日で1回転します。
そのため、満月を観測できるのは夕方から0時をまたぎ、明け方までの時間となります。
昼の時間帯はちょうど反対側に月があるので、満月を見ることが出来ません。
よって、ランチでは広告のような満月は絶対に見られないわけです。
さらにラムダさんは在住地の情報を加えて、中秋の名月である9月29日30日の月の出と月の入りを正確に算出。
月の出は9月29日17時40分、月の入りが9月30日6時12分であることがわかりました。やはりランチタイムでの満月の月見は不可能ですね。
ただ、レギュラーメニューのスタートは10時30分のため、月見ランチ(18時)などランチの定義を広く解釈すれば問題ではないかもしれません。
広義の解釈の余地を残したラムダさんが次に注目したのは、朝からの月見。
朝マックで満月を見ることができるのか検証するため自転車を走らせます。
そうして月の入り前の5時53分にマクドナルドにやってきましたが、お店のオープンは朝の7時。間に合いません。
まだ希望はある! と24時間営業のお店へ走るラムダさん。遅刻したものの6時13分に到着です。
無事に月見マフィンを手に入れることができました。
東の空には太陽が昇りはじめ、
西の空では月が沈もうとしています。
2023年9月30日が晴れならば、こんな感じで月見マフィンを掲げて満月を見ることができますね。
朝マックは朝の5時から注文できるとのことですし、朝から満月での月見は可能と言えます。「疑ってすみませんでした」の言葉と共に、「ぜひ皆さんも9月30日に月見マフィンチャレンジをしてみてください」と呼び掛けるラムダさんでした。
朝から自転車を走らせたラムダさんの行動力に興味を持ったという方は、ぜひ動画をご覧ください。月の満ち欠けについてとてもわかりやすく説明されています。ゆで卵を使った再現は、おにぎりの黒子感も斬新です。
視聴者のコメント
・また理系の人が屁理屈こねてる・・・
・ただのイメージ画像にケチ付けるのが理系っぽくて良い(呆
・分かりやすいけど笑ってしまう再現w
・来なくてもわかるのにわざわざ自転車走らせてるの好き
・行動力の化身
・そもそも誰も満月とは言ってない説
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【月見バーガーvs天文学】月見ランチは理論上不可能なのではないか』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42725840
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