『Re:ゼロから始める異世界生活』はどうやって楽しめばいいの? という素朴な疑問に答えてみた
9月3日に放送された『岡田斗司夫ゼミ』にて、岡田斗司夫氏の元に視聴者から「『Re:ゼロから始める異世界生活』の面白さを解説してほしい」とお便りが届きました。
岡田氏は主人公のスバルを「ヒーローの描き方として画期的」と評し、さらに本作を楽しめない人に向けて、どうすればこの作品を楽しめるのかを解説します。
※本記事には『Re:ゼロから始める異世界生活』のネタバレを一部、含みます。ご了承の上で御覧ください。
唯一持っている能力が、殺されてもセーブポイントまで戻れる
岡田:
(お便り)「僕は『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)の主人公ナツキ・スバルくんがクソウザくて、楽しめなかったのです。この作品が非常に人気であることに驚いています。岡田さんは楽しめたようなので、『リゼロ』はどう楽しめばいいのか解説をお願いします。信者にどこが面白いの? と聞くとアンチと思われて、まともな回答がもらえません」
『REゼロから始める異世界生活』という作品があります。たぶんこの放送を見ている人の30%くらいの人は、「あ、リゼロね」と思うんだけども、70%くらいの人は良くわかんないかもしれないので簡単に説明しますね。
異世界転生モノのストーリーで、主人公はいわゆる「へたれ属性」という奴ですね。ジャージを着て毎日ゲームをやっているような奴で、なんの取り柄もない。それがある日、異世界に飛ばされちゃうわけですよね。大体異世界とかに飛ばされたら、すごい能力を持っているのだけど、こいつが唯一持っている能力が、「殺されてもセーブポイントまで戻ることができる」という能力なんだ。
アニメの1話から3話を見ていたら、主人公が死ぬと毎回異世界に飛んできた場所と、その時間に飛ばされるから。タイトルにある「ゼロから始める」というのは、本当にゼロに戻っちゃうのかと思ったら、ストーリーが進むにつれてセーブポイントがいくつか出てくる。だから正確に言うと「ゼロから始める」、「1から始める」、「2から始める」というのが、正しい(笑)。セーブポイントが段々後ろの方に行くんだよね。
岡田:
その中で女の子と知り合ってこの子を守らなきゃいけない。その女の子が、実はお姫様候補で、候補は何人かいて、その中でその女の子がちゃんと選ばれるのか、という大きい話があるのと同時に、主人公のナツキ・スバルという男の子が、とにかくみんなを何とか上手く助けてあげようとして、アニメ第1話から2回くらい殺されるんだったかな……。
殺されて、ゼロのところに戻って、そこからのお話しが進むにつれて、トラブルがあって死んで戻って、屋敷に侵入者があって、死んで戻って、屋敷の侵入者を止めたと思ったら、魔法使いみたいな狂った奴に殺されて戻って、それを止めたと思ったら、双子のかわい子ちゃんメイドのうちのひとりに殺されて戻って……みたいなのが、何回も何回もあって……。