レトロポップなミュージックビデオに”かわいい”の声！FRUITS ZIPPER 歌ってみたカバーが注目を浴びた初音ミク曲「ノックアウト」
今回は、めろくるさんが2023年8月4日に投稿した「ノックアウト」を紹介する。この曲は、ボカコレ2023夏のルーキーランキング参加曲としてめろくるさんによって投稿され、歌コレ2024春とコラボした女性アイドルグループ・FRUITS ZIPPERが、カバーを決定した曲でもある。彼女たちのカバーはニコニコ動画の公式アカウントで公開されている。
「ノックアウト」のミュージックビデオはレトロポップなデザインで、Z世代の感性を刺激する仕上がり。昭和の香りを彷彿とさせるイントロで幕を開け、MIKUが恋愛の駆け引きに挑む様子が繊細に描かれる。曲は、恋愛におけるあざとさや作戦を駆使するMIKUの姿勢と、それに対する相手の意外な反応によって心を射貫かれてしまう様子をパワフルかつインパクティブに表現している。
特に注目すべきは、計画通りに進まない恋のリアルな難しさを描いたサビの部分。恋愛ゲームの中での突然のカウンターパンチを〈カウンター喰らっちゃってノックアウト〉と歌い、〈計画通りだったのにズルいよ…〉と続く歌詞は、恋の計算が狂わされる瞬間のもどかしさを表現している。そしてサビの終わりには、〈クラクラクラクラ クラクラクラ LOVE〉というキャッチーなフレーズが続き、MIKUの心の混乱と目まぐるしさを強調しており、MIKUの可愛らしさが倍増する。この部分からは、どうしても勝ち取れない相手の存在が強く感じられる。
2番では、MIKUの恋のもどかしさや妄想が、南国レゲエ風のリズムと共に展開されていく。〈水着姿なんてまだダメダメ〉〈リゾート気分なんてまだダメダメ〉と、MIKUがベッドの上でクッションを抱きしめたり、メイクを施したり、デートを妄想するシーンは、特に親しみやすい。恋する女の子の心情の波がイラストを通して具体的に描写されているのも、MIKUとこの曲の魅力を引き立たせる重要なポイントといえるだろう。ニコニコ動画でのコメント上でも「かわいい」が絶えない。
MIKUが恋の勝負に何度も負け続けるなかで、〈何千回何百回でも 好きだって言いたいよ 勝率1％でもいいから〉と決意したクライマックスからつながるラスサビ。ここでは、どんなに勝ち目が少なくても、好きな気持ちには勝てないというメッセージを伝える。結局、MIKUは恋の駆け引きを脇に置いて、自分の感情に正直になる道を選ぶのだ。
「ノックアウト」はメロディックでリズミカルな楽曲で、昭和のアイドルソングを彷彿とさせる要素と、爽やかな夏の風情を感じさせる部分を兼ね備えている。その清楚で可憐な響きは、清楚系アイドルにぴったりと合う。ラストスパートで、やっと本当の可愛さが完成する心ときめくソングだ。
■ 楽曲配信情報
■ infomation
「The VOCALOID Collection」 公式サイト
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