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海外でバズり中のボカロ曲「ヤババイナ」楽曲配信開始!初音ミク、ずんだもん、重音テトの破茶滅茶なMV映像に「中毒性やばい」「何度も聞きにきたくなる」の声

 2022年10月に可不曲「パキリナ」でボカロPデビューを果たしたさたぱんP
 かわいさの中にもどこか不安定で不穏な空気を漂わせるややアンダーグラウンドな雰囲気や、過去にもインターネットカルチャーなどで人気を博した中毒性のある音数の多いサウンドが、作風の特徴ともなる。

文/曽我美なつめ


 そんな彼女が、「The VOCALOID Collection」(以下ボカコレ)2024冬への参加曲として2024年2月に投稿した「ヤババイナ」。
 イベントでもルーキー部門第4位でフィニッシュと、大健闘を見せた本作。加えてこの曲はTikTokを震源地とし、現在なんと海を越え海外でプチバズを巻き起こし始めているという。

 極彩色の主張が強い、幼い女児のイラストを思わせるサムネイルだけでも非常に強烈なインパクトを持つ本作。
 もちろん動画を再生しても、初見の印象にまったく劣ることのない洪水のような情報量が展開される、非常にハイカロリーな楽曲だ。

 従来の曲でも色濃く見受けられる、オケ・メロディ共にみっちりと詰まった音数の多さ。
 それに加えトップスピードで始まる楽曲の冒頭から、急転直下の展開でエンドを迎える終盤まで、一切落ち着きを見せない変動のあるビート感も大いにリスナーを戸惑わせつつ釘付けにする。

 楽曲のカオティックな世界観により拍車をかける映像は、「あーーーーーーーーーー」や「ばごーーーん!!!!!」などでこれまでにもタッグを組んできた内田清輝・グ弍(PicassoTrigger)が担当。
 歴代のさたぱんP曲の中でも両者のコンビは動画の万再生を獲得する傾向が高く、ボカコレで熱い注目を集めたのも当然の結果とも言えるだろう。

 圧倒的に破茶滅茶なクリエイティブが目立つ一方、強い癖のある魅力で一定数のリスナーを惹きつけて止まない本楽曲。そんな印象を与えつつも今作の公開に際しては、楽曲のオフボーカルや歌詞と併せて「曲解説」のデータが律儀にも配布されている。
 一見乱雑で整然さとは無縁にも見える本曲。その背景を覗いてみたい、というリスナーは、ぜひこちらもチェックしてみよう。

 総じて様々な角度から、怒涛の勢いでアバンギャルドな印象を大勢に与える「ヤババイナ」。しかしシーン内でも他の追随を許さない強烈なこの個性が、なんと現在TikTokやYouTubeを中心に、ボカロカルチャーを愛好する海外のマニアの間でじわじわと拡散されつつある。
 キッチュな色合いの映像に惹かれ動画を再生し、どこか暴力性すら孕む過激なサウンドが非常にユニーク、と面白がるリスナーがどうやら多いようだ。

 楽曲は今回、4月22日に各種配信サービスにて配信開始。
 シーンでは以前からこれらの音楽配信サービスを通じ、日本のみならず世界で特大のバズを巻き起こす楽曲も不定期に現れている。本曲が狭い島国を飛び出し言語や文化も超えて、億単位の人々に聴かれる日ももしかしたらそう遠くはないのかもしれない。

■ 楽曲配信情報

ヤババイナ DL先はこちら

■ infomation

「The VOCALOID Collection」 公式サイト

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