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【残念な時刻表】止まりすぎて普通列車に追いつかれまくる残念な快速を時刻表ソムリエが解説!

残念ポイント②:終点目前で21分停車!さらなる残念

 普通列車に追いつかれた残念な快速列車は21時59分に籠原を出発。22時31分に高崎に到着します。ここから高崎問屋町、井野、新前橋と途中3駅に停車して終点の前橋へ向かう……のですが、ここでなぜか長時間の停車をします。終点の前橋まであと4駅というところで、高崎に21分も停車するのです。

 この21分の間に残念なことが2つ起こります。

群馬県高崎市八島町にある高崎駅

 1つ目は、高崎到着直後に桐生行の普通列車に先を行かれてしまうこと。到着してから2分後に普通列車の桐生行が出発します。この桐生行の列車は、高崎問屋町、井野、新前橋、前橋と各駅に停車しつつ桐生へ向かいます。桐生行の普通列車の前橋到着は22時47分で、残念な前橋行快速列車の到着時刻は23時06分。桐生行きの普通列車に乗り継げば残念な快速列車より19分も早く前橋に行くことができます。

 そして2つ目は、またもや出発駅を後から出発した普通列車に追いつかれていることです。高崎に到着してから20分後の22時51分、後からやってくる上野東京ラインの普通列車に追いつかれてしまいます。追いつく普通列車はJR伊東線の伊東を18時44分に出発。熱海から東海道線に入り、小田原などを通り、都心部は上野東京ラインを経由。22時51分、高崎に到着します。この普通列車の国府津出発時刻は19時41分。

 つまり、残念な快速列車は出発駅を自身の24分も後に出発した普通列車に追いつかれてしまうのです。東京方面からの新幹線の接続や、前橋〜桐生の間の列車の運転間隔を考慮してこういった運行時刻にしていると思うのですが、この列車がいろんなしわ寄せを受けているようで残念を通り越して不憫な気もしてきます。

「残念快速」の生き残り

 自身の出発駅を後から出発する普通列車に2本も追いつかれてしまう快速列車。快速には特別快速や通勤快速といった特別な名前がつけられることがありますが、この快速は「残念快速」という名称をつけてもいいのではと感じるほどの残念ぶりです。

 普通列車、快速列車は、ダイヤ改正のたびに列車の運転区間が短くなったり、運転時刻の画一化が行われる傾向にあります。故に、残念な鉄道時刻表も減ってきているのです。しかし、こういった3本の普通に追いつかれたり先に行かれたりする残念な快速が残っているのを見つけると、思わず顔がにやけてしまいます。

 

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