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2016年日本タイトルだけ大賞は『パープル式部』に決定! 夢眠ねむの特別賞は『いいにおいのおならをうるおとこ』

『10分後にうんこが出ます』
『ラスボスでも出来る! アパートから始める世界征服』
『おじいちゃんもう一度最期の戦い』
『いのち短しサブカれ乙女。』
『勇者に買われた奴隷ですが、なぜか勇者を調教しています。』

 パッと見ただけでは何のことかわからないかと思いますが、全て2016年に出版された実在する書籍のタイトルです。出版不況がささやかれる昨今ですが、いまだに日本では年間8万冊におよぶ書籍が出版されており、その中には独創的なタイトルを持つ本がいくつも存在しています。

 そういった書籍の中から最も良いタイトルを決定するコンテスト『第9回 日本タイトルだけ大賞』が12月8日にニコニコ生放送で行われ、公認会計士・作家の山田真哉氏が実行委員を、サラリーマンクリエイターの吉永龍樹氏、株式会社オトバンク代表取締役会長の上田渉氏、でんぱ組.incの夢眠ねむ氏の3名が審査員を務めました。

 果たして「日本タイトルだけ大賞」に輝いたのはどの作品なのでしょうか!?

左から山田真哉氏、夢眠ねむ氏、吉永龍樹氏、上田渉氏

大賞候補にノミネートされた作品の一部を羅列すると……

『アレルギー性鼻炎は輪ゴム1本でよくなる』
『普通のおっさんだけど、神さまからもらった能力で異世界を旅してくる。疲れたら転移魔法で自宅に帰る。』
『勝手にコミットしろ。 糖質制限フジザップ』
『<悲報>本能寺で何かあったらしい…光秀ブログ炎上中! 歴史Web 2.0:日本史まるごとインターネット』
『私たち殺し屋です、本当です、嘘じゃありません、信じてください。』
『むらむす 〜むらむらむらむらむら娘!〜』

 怪しげなタイトルから、最近のホットワードに便乗している感があるタイトル、何を言いたいのかよくわからないタイトルまで、様々な書籍名が並んでいます。ノミネート作品の一覧を眺めているだけでも楽しめます。

※「第9回 日本タイトルだけ大賞」の全ノミネート作品はこちら

 審査員たちは次々と提示されるこれらのタイトルを論評していくことになりますが、「選考基準をタイトルだけに限定するために、“あえて”本の中身は読んではいけない」という規則上、提示された本がどんな内容なのか誰も知りません。

「どんな本なのか?」を想像するところから論評が始まる

視聴者は、タイトルの良さを「1~5点」で採点しコメントで投票します

 ニコ生視聴者の投票が高得点だった作品を最終候補作として選び、番組最後の視聴者アンケートで大賞を決定します。

 例えば、ノミネートタイトル『ワカメちゃんがパリに住み続ける理由』への審査員の論評は……。

山田:
 しかも、「住み続ける」だから、結構長いこと住んでることになりますよ。

吉永:
 これはパリの紹介本なのかな? だとしたら、ワカメちゃん要素、完全にいらないですよね(笑)?

 視聴者アンケートの結果選ばれた、栄えある第9回日本タイトルだけ大賞は、『パープル式部』に決定。全世界を席巻する流行語「PPAP」と奇妙な類似性をみせた『コップとコッペパンとペン』は惜しくも第二位に終わりました。大賞以外の賞は、以下の通りです。

     残念賞……『前科おじさん』
 夢眠ねむ個人賞……『いいにおいのおならをうるおとこ』
 吉永龍樹個人賞……『お尻をもむだけで痛みの9割は消える』
 読書メーター賞……『きみの言い訳は最高の芸術』

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