“1分1万円”のギャラを稼ぐプロマジシャンに質問。「路上パフォーマンス」「マジックバー」etc…マジックで生計を立てるにはどうすればいいの?
プロマジシャンたちは店を持つか、事務所に入所して生計を立てている
土屋:
居酒屋でやっていた時は、どれぐらいの収入なんですか。
巳碧:
高校生の時は月10万円前後ですね。
鈴木:
お客さんからいただくんですか。
巳碧:
テーブルチャージという時もありましたし、それにプラスしてお客さんからもらったりとかしていました。
土屋:
高校生で月10万円稼げるけれど、それが大人になって月10万円ならそれはなかなか生計は立てられないので、こういう入り口に入ると、次のステップはこちらです。
お店を持つとはどういうことですか。
巳碧:
イメージはオーナーシェフみたいな。マジシャン兼オーナーでお店を持って、それでさらにそこでマジックバーをオープンさせたらマジシャンを雇ってみたいな。
星田:
プレイングマネージャー。
西川:
知り合いでいましたよ。マジックバーを経営していてご自身もやられていて、何人か在籍してもらったりして、掛け持ちしているから、この時間にこの人が回って来るとかね。
土屋:
あとは事務所か芸能事務所に入る。どっちが多いんですか。
巳碧:
事務所に入っている人は結構少ないので、店を持つのも正直20年以上はお金をためて持つ方もいらっしゃったりするので。
西川:
事務所も、マジシャンばかりいる事務所とかあったりするんですか。
巳碧:
実際ありますし、芸能事務所にマジシャンとして入る人もいます。
土屋:
先生はどっち派ですか。
巳碧:
僕は両方違います。
西川:
俺、てっきりホリプロだと思ってた(笑)。
鈴木:
確かにホリプロ臭しますね(笑)。
「100万円飲んで1000万円稼ぐ」! 稼げる営業ツールは「飲み」だった
土屋:
先生は要は独自の方法で仕事を増やしていったと。その方法がこちら。
一同:
えぇ~!
巳碧:
コミュニケーションツール。
土屋:
とりあえず酒場に行こうと。
巳碧:
とりあえず飲んでいるところに顔を出して、いろいろな人とコミュニケーションをとっていろいろな人と出会う。他業種の人たちと会って、コミュニケーションをとって、人脈を作ってその人たちからお仕事をいただくと。
土屋:
それは「自分はマジシャンなんですが、ちょっと見てくれませんか」みたいに?
巳碧:
それは絶対しないです。まず普通にふらっと一人飲みとかで飲みに行って、カウンターとかで飲むんですけれど、当時は20歳とか21歳とかだったので「兄ちゃん、一人で飲んでるの珍しいね」みたいな感じで話しかけてくれたりとか。そこで仲良くなって「マジシャンなんです」とは言わないです。
ちょっと話して「仕事はなにやってんの?」ってなるじゃないですか。「まだまだなんですけれど、マジシャンをやっています」って言いながら、すごいのを見せる。
一同:
うわ~!
鈴木:
これは捕まりますね。
土屋:
そういうふうに飲み歩いている先生のモットーがこちら。
無駄足になった場合もいっぱいあるんでしょう。
巳碧:
もちろん。
土屋:
こうやってお仕事をもらうのですが、一体いくらでやっているのか。
星田:
1回のギャラですか?
土屋:
いえいえ、分単位です。
鈴木:
何それ! マジック業界はみんな分給なんですか、それとも先生だけですか。
巳碧:
僕とかくらい。そこにいくのはごく一部です。こっちからすると責任感がとんでもなく重いんです。
土屋:
言っちゃっていいですか。1分間で1万円です。
一同:
えぇ!
星田:
1時間で60万円!
土屋:
でも何時間も練習しての1分1万円だと思うと高くないということもありえるよね。
西川:
一人で60万円だったら、あら! と思うけれど、たとえば何人かで一緒にやりましょうとか、誕生日のお祝いの席で来てもらおうと思ったら、わりといいかもなと思ったり。
土屋:
一人では行かないんですよね。
巳碧:
そうです。たとえば「1時間で60万円予算があるからやってくれ」って言われた場合はイリュージョンとかでスタッフを連れていくので、いろいろなことにお金がかかってしまうので……。
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