『DEVILMAN crybaby』アフレコ現場に永井豪降臨。「永井先生の声が入っているんです」不動明役・内山昂輝ら主演声優が収録を振り返る
出演者のお気に入りのシーンを紹介
天津 向:
各々気に入った話数、シーンがあるとは思います。パネルでピックアップしていただいたのを見ていきたいと思いますので内山さん?
内山:
僕はまずやっぱりこの1話の泣き虫な明くんです。
潘:
かわいい。
村瀬:
どこから来たの?
内山:
「海から来た人魚です」のセリフの意味がいまだに分からない(笑)。分からないまま、「とにかくトーンを高めに」って言われて難しかったです。泣いているシーンも結構ありましたけど、そのあと姿が変わってからも泣くときは「この明を思い出して」って演出されることが多かったので。
そういう意味で重要だと思ったので1話を選びました。そしてやっぱり9話のラストのあたりかな。
天津 向:
そうですね。美樹を見つけてからですよね。
内山:
叫ぶシーンは数多くあったんですけど、特にここのラストのセリフは尺がすごく長かったし、複雑な感情を大爆発させなきゃいけないから大変でした。何回かチャレンジしてOKをもらいましたが、本編を見たら音を上手いこと調整してくれていて嬉しかったです。
天津 向:
9話は本当に1番はっきりインパクトがある。
内山:
収録スタジオの人数も少なかったので、柔らかい雰囲気の休憩時間のすぐあとに、ピリッとしたムードの本番がくるような、素晴らしい雰囲気のアフレコでした。
潘:
その時に永井先生もいらっしゃっていたよね?
天津 向:
そうなんですか?
潘:
そうなんですよ。ガヤ【※】で「不動明だ」って石を投げるシーン。
※ガヤ
スタジアムでの客の歓声や学校での運動場の掛け声といった、内容が決められていないその他大勢の「がやがや」した台詞の声を担当すること。
内山:
永井先生の声が入っているんです。湯浅監督の声も入っています。
天津 向:
入っているんですか?
潘:
あと音楽の牛尾さん?
内山:
音楽の牛尾さんもやっています。よく耳を傾けると聞こえるかもしれない。
天津 向:
つづいて村瀬さんは?
村瀬:
僕は了といきたいところなんですが、こちらなんですね。
津田:
いいのを選ぶなぁ。
村瀬:
このアダルトな魅力。『DEVILMAN crybaby』の作品で1番最初に悪魔のどういう感じの生き物なのかというのを作られたのがシレーヌ役の田中敦子さん。
悪魔というのが情動的なところがあるのか、とかいろんなことをディレクションの中でやりとりをしていって敦子さんが「戦士のように」と、例えば「自分を慰めるシーンがあっても猛々しく女将軍のように」と聞いて「悪魔ってこんな感じなんだ、なるほど」と思いました。あとカイムはかっこいいんだけどヤキモチ焼きで、かわいい面もありつつ(笑)。
天津 向:
焦がれている部分があるんですよね。
村瀬:
その繋がりでこれですね。
内山:
本当いいシーン。
村瀬:
ここは合体後もそうなんですけど、明と了の対比の部分も現れているなと。明はすごく胸を打つものがあったんだけど、了には響いてなかった。
天津 向:
そこからどんどん離れていくっていうね。
津田:
「シレーヌ、君は美しい」。いいセリフだよね。すごくかっこいい。
天津 向:
つづいて潘さんいきましょう。
潘:
話数で言うと6話で。バトンを渡すシーンは終盤の方に随所、随所に描かれていますけど、ここでは実はバトンを渡せなかったんですよね。
天津 向:
明がね……。
潘:
そう。明が代わりに奪って幸田マンと一緒に走るシーンがあったうえでの、次のシーンを見てほしいんです。ミーコ、本当に大好き!
内山:
ミーコはいいキャラだね。
潘:
悪魔になったことで唯一素直になれたキャラクターなんじゃないかなと思うんですよ。渡せなかったバトンをある意味9話でバトンを渡せたんじゃないかなと思うので。
天津 向:
僕がニコ生ユーザーだったら「それな」って打っています(笑)。ラストは津田さん。
津田:
この時は元気です(笑)。「やったぞ」と。これは2話ですね。「俺は秘密を撮ったぞ」と、ジャーナリストとしてのスクープを撮ったときですね、からの……こうなります。
一同:
(笑)
津田:
乗っ取られちゃってこうなります。長崎は、最後はこうなります。
天津 向:
長崎じゃないし!
津田:
1話ですね。デビルマン化の瞬間、これかっこいいですね。すごく好きです。1話は本当に印象深いんですよね。絵がかなり出来上がっていて。
内山:
アフレコの時にほぼほぼ出来ていて、だからこそサバトのシーンでびっくりして。「ここまでやるんだ!」、と。
広がる『DEVILMAN crybaby』ワールド。コラボ情報を声優陣が紹介
内山:
5月30日に発売の『DEVILMAN crybaby』コンプリートBOXダイジェストを特別公開いたします。去年の12月28日に渋谷WOMBで開催された一夜限りの伝説的なイベント「DEVILMAN NIGHT」そのイベントの中から本作の音楽を手掛けた牛尾憲輔さんのライブ映像がコンプリートBOXの特典として収録されます。
~番組中に紹介されたライブイベントの様子~
内山:
(ライブイベントのダイジェスト映像を見て)あんなにちゃんとしてる牛尾さんは初めて見ましたね(笑)。
天津 向:
これ、映像が付く時間、30分を超えていると……。素晴らしいです!
一同:
おぉー!
津田:
行けなかったんで、見たいですね。
天津 向:
今日はなんとこちらにBOXの現物が届いているということで、どんな豪華な特典が付いているのか作った本人、新宅洋平プロデューサーにお聞きしたいと思います。
新宅:
持ってきました。ぜひ皆さん手にとっていただきたいです。
内山:
重い! まず表紙というか……。表面に特殊な加工が……これかっこいい!
新宅:
メイキングブックとアートブックという形で入っています。何を今回のコンプリートボックスに入れたかというと、僕が『DEVILMAN crybaby』を企画して2年間くらいに見てきた全てを入れました。
天津 向:
なるほど!
新宅:
アニメにしたいと言った企画書から最初の倉島亜由美さんのラフだったり世に出てないものを全部詰め込んであります。全てが入っているアートブックそしてメイキングの方には皆様にインタビューをさせていただいて、こちらは14万字以上になっております。
特典CDには牛尾さんのリミックスが入っていたりとか……。
天津 向:
こちらが、5月30日に発売ということで。新宅プロデューサー、ありがとうございました! 続いては渋谷で何かあるということですが……。
潘:
タワーレコード 『DEVILMAN crybaby』コラボ決定! 「DEVILMAN crybaby SABBATH SHIBUYA」をタワーレコード渋谷店スペース8階で展示会開催。『DEVILMAN crybaby』の世界観をリアルに体感できるエキジジョン&ポップアップストアの開催が決定しました。
ご来場のお客様には雑誌CONTINUEが編集を行ったスペシャルブックレット「DEVILMAN crybaby BOOTLEG」をプレゼント。またコラボグッズも販売されます!
内山:
こちら、(コラボグッズの)モバイルバッテリーとコインケースですね。
潘:
これがTシャツで色が対になっているんですね。
津田:
(トートバックを持って)これでスーパーとかに行っていただいて……(笑)。
天津 向:
やっぱりデザインが洗練されていますね。こちらが5月23日~6月17日まででございます。それでは続いていきましょうか。
津田:
『DEVILMAN crybaby』×BEAMS×ナタリー、ストアコラボ決定! 新宿のBEAMS JAPANにて『DEVILMAN crybaby』スペシャルPOP UP STOREの期間限定オープンが決定! 同店4FのTOKYO CULTUART by BEAMSフロアーにて、このショップだけのスペシャルアイテムや『DEVILMAN crybaby』× BEAMS ×ナタリーストアのコラボアイテムの展示などを展開予定です。
詳細続報は公式サイト・SNSにて随時お知らせいたします。
天津 向:
渋谷の次は新宿ということで、次は新大久保ですか(笑)? では次のキーワードにいきますか! それでは村瀬さんお願いします。
村瀬:
『DEVILMAN crybaby』×光岡自動車コラボ決定ー! 本編中で飛鳥了が乗っている光岡自動車とのコラボが決定しました。この場でティザービジュアルを発表いたします。こちらです! かっこいい!!
天津 向:
むちゃくちゃかっこいいじゃないですか!? これパソコンの待ち受けにしよう(笑)。ということでキーワードでも出てきていました「スタチュー」【※】。大好評につき「DEVILMAN crybaby Statue」再受注が決定でございます! 購入はANIPLEX+にて受け付けます。イメージビジュアルは押山清高氏によるイメージビジュアルをポリストーン・スタチューとして立体化!シレーヌやカイムなど夥しい数のデーモンたちを捩じ伏せ、禍々しく悪気を吐くアモンを圧倒的熱量で造形しました。
ブラックライトのときに血のかかっているところが光るんですよね。むちゃくちゃかっこよくないですか!?
※スタチュー
statue.彫像。
潘:
ブラックライト買わなきゃ(笑)!
津田:
家がクラブみたいになっちゃうよ?
村瀬:
牛尾さんを呼べばちゃんとクラブになる(笑)。
天津 向:
豪華すぎますよ(笑)。
男に裸を見られると体が成長する?『かぐや姫の物語』に隠された”性を暗示する場面”を解説
「“湯浅デビルマン”は昔ながらのオタクを相手にしていないよね」──女性&海外向けに制作された『DEVILMAN crybaby』を岡田斗司夫氏が解説