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メンタリストDaiGoが誰でもできる「スマホを使った記憶術」をレクチャー! SNSで投稿するだけで記憶定着率アップの仕組みとは?

 メンタリストのDaiGoさんがさまざまな話題を心理的に分析し、人間関係やビジネスに役立てる方法をご紹介する、ニコニコチャンネル『メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」』。

 7月1日に実施された番組では、自分の経験をストーリー仕立てにして覚える「エピソード記憶」について解説したのちに、「思い出すためのたくさん手がかりを作っておくことが重要」「SNSに投稿した方が記憶に残りやすい」といったSNSを利用した記憶力を高める方法について、いくつもの具体例を交えて紹介しました。

DaiGoさん。

自分の体験をSNSに投稿した人ほど、あとで思い出す確率が12%高くなった

DaiGo:
 SNSで記憶力を高める方法をご紹介していきたいと思います。これSNSじゃなくてもスマホでもいいんですけど、投稿できるものであればいいです。

 投稿できるものというか人に見せるもの。だから、Instagramでもいいし、Twitterでもいいし、Facebookでもいいし、別に自分のブログに書いてもいいし、友達にLINEでお互いのことを説明し合っても全然いいんですよ。

 これ何かというと、2016年コーネル大学が66人の学生を集めて一週間のうちにどういう体験をしたか記録してもらうんですね。記録してもらう時にそれぞれの記憶について、どの体験をSNSにポストしたのか、LINEとかTwitter、Facebook、Instagram、Snapchatとか、どういうSNSにポストしたのかということを尋ねた上で記憶力テストを行ったんですね。

 一週間その人達にどんなことをしたか記録してもらうんですね。記録してもらったものの中で「SNSに投稿したものはどれですか?」というチェックを行うわけですね。

 そうすると、人によっては「これはSNSで紹介したけど、これは紹介してない」とか、「これはSNSで紹介してないけど、こっちには紹介した」みたいなばらけが出ますよね。全ての事をSNSであげている人っていないので。

 これをしたらどうなったかと言うと、なんと結果、自分の体験をSNSにポストした人ほど、あとで思い出す確率が12%も高くなったんですね。

人間の記憶は糸で吊られているようなもの

DaiGo:
 これは日記とかも近いんですけど、結局エピソード記憶【※】というのはストーリーの中で自分がどういう風にその体験をしたのかという流れを記憶するということがすごく大事で。

※エピソード記憶
「個人が経験した出来事に関する記憶」のこと。例えば、昨日の夕食をどこで誰と何を食べたかというような記憶に相当する。その出来事の内容 に加えて、出来事を経験したときのさまざまな付随情報(周囲の環境・自己の身体的・心理的状態など)と共に記憶されていることが特徴。

 例えば、「昨日の晩御飯何食べました?」と聞かれても「何だったっけ? 昨日は、えぇと、昨日は美味しいもの食べた気がするんだけどなー、何だったっけ?」みたいになるんですよ、普通の人は。

 ところが、例えば具体的に「昨日誰々さんとご飯に行ったそうですけど、何を食べたんですか?」と聞かれると、「昨日は誰々さんと一緒に銀座のフレンチに行ったよ」とか、「一品目にこれが出てきて、二品目にこれが出てきて、その時にこんな話をしたとか今後の仕事の話もして、それからメインを食べて最後にデザートが出てきたんだけど、それがすごく美味しくて、二品出てきて最後にデザートワインが出てきたんだけど、そのデザートワインが、誰々さんがすごくおすすめのやつで飲んだことなかったけど、飲んだらすごく美味しかった」というふうにどんどん出てくるわけですよ。

 つまり何が言いたいかというと、エピソードの中に組み込む、あるいは自分が覚えておきたかったことや覚えておきたかった記憶が、どんな文脈エピソードの中にあるかを思い出すようにすると記憶って残りやすいんです。

 SNSにポストする時って、やりながらポストする人ってInstagramにいますけども、だいたい思い出してから写真をあとでポストしたとか、例えば料理の写真だったら料理の写真を撮りながらInstagramにアップする人っていないじゃないですか。

 中にはそういう面倒くさい人もいるかもしれないんですけど、だいたいは、みんなご飯はご飯で楽しんで帰ってからとか翌日とかに「こういうコース食べました」とかをアップするので、この時に皆さん思い出すじゃないですか?

 どういう文脈で、どういう感情を持って、どういうふうに食べたのかということを思い出しますよね。こうすると、頭の中に入りやすくなるんですよ。歴史とかの覚え方もそうだし、ストーリーとか誰とどういうことをしたのかという枝情報というか、結局人間の記憶って糸で吊られているようなものなんですよ。

 例えば、このペットボトルが記憶だとしたら、この記憶を一本の糸で吊ってあると、この糸がプチっと切れたら落ちて消えてなくなっちゃうんですね。ところが、この記憶をいろんな糸、例えば、誰と食べに行ったのか、どんな感情を感じたのか、初めて食べた物はどれだったのか、その時どういう説明をされたのか、近くにどんな人がいたのかということをこうやって繋ぎ止めておくと、たくさんの糸で天井に吊られているから落ちないですよね。この記憶、これがエピソード記憶なんですよ。

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