『ジョーズ』の元ネタが怖すぎる! リゾート地で子どもを襲い、住民はダイナマイトで応戦…映画よりも恐ろしい結末とは?
■サメを退治するため連日川にダイナマイトを……
霊夢:
そしてフィッシャーの方はというと、現地で彼の怪我を治せる医者がいなかったから鉄道で50キロメートル離れた病院へ運ぶことになったんだ。だけど、懸命な治療も虚しく彼は死亡してしまったんだ。また、この襲撃の直後、この騒ぎを知らずに近くを泳いでいた少年にもサメが襲いかかり、1人が足に大怪我を負ってしまったんだ。
また、最初に襲われた少年の遺体も後日に行われた捜索で見つかったよ。
魔理沙:
こちらも見つかってよかった。川の底からずっとなんてのは可哀想だからな。霊夢:
多数の犠牲者を生んだこれらの襲撃を受けたマタワンの住人はサメに対して復讐することを決めたんだ。そのためサメに懸賞金をかけ、ダイナマイトを連日川に投げ込むなどの捜索を行ったんだけど、結局見つかることはなかったんだ。
地域住民のサメへの怒りは相当なものだったようです。コメントでは「無茶苦茶するなぁ」「今なら色んな団体がすっ飛んでくるな」といったコメントが寄せられました。
霊夢:
マタワン川での襲撃から2日後、海で漁をしていた剥製行舎の船の網に2.5メートルほどのホオジロザメが掛かったんだ。すぐに殺して持ち帰り、この業者がサメの胃を裂いてみると中から人間の骨と思われるものが出てきたんだ。このことから一連の襲撃事件の犯人はこのホオジロザメであるとされ、この騒動は終息することになったんだ。実際この捕獲以降、人間がサメに襲われることは無くなったんだ。
魔理沙:
良かった。これでもうサメに怯えなくて済むんだな。霊夢:
捕獲されたサメはホオジロザメなんだよ。ホオジロザメは淡水域では生息できないんだよ。魔理沙:
えっ?霊夢:
そして、襲撃現場には淡水域であるマタワン川が含まれている。少なくとも川での襲撃はホオジロザメではなく、淡水域でも生息可能なオオメジロザメではないかとされているんだよ。つまりこの襲撃事件は映画『ジョーズ』のような一匹のホオジロザメによって引き起こされたものではなく、複数のサメがたまたま同時期に同じ地域でおきたものではないかとされているんだよ。
事件は一応の解決を迎えたものの、実際に少年を襲ったサメは別にいるのではないかという説に「ホラーかな?」「複数犯かー」といったコメントが寄せられました。
霊夢:
この事件をきっかけにして、サメは危険は生物だということがわかったんだ。ちなみにジョーズの公開の後、この映画に影響を受けてホオジロザメが乱獲されてしまったんだ。そのため現在は絶滅の危機にさらされているよ。ホオジロザメ自体はそもそも積極的に人を襲う生き物じゃないんだよ。よくあるホオジロザメによる水難事故っていうのは餌であるアザラシと間違えて襲われるというものばかりなんだ。
確かに結果的に人が死んでしまうこともあるんだけど、そこまで危険な生き物ってわけでもないんだ。
この事件をベースに脚本が書かれた映画『ジョーズ』のヒットが、逆に現在のホオジロザメの絶滅危機に影響しているという話に「そうなんだよねぇ。積極的に人は襲わないから」「戦争映画で沖に出てくるサメはヨゴレかな」といったコメントが寄せられました。
二人の解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。