「子供を使ってスマホロックを解除」「ニセの同窓会通知」浮気調査の手法を探偵が直伝
💡ここがポイント
●探偵への依頼の7割が浮気調査、依頼人の7割が女性。
●パンツから煙草の匂いがするなどの“浮気がばれるきっかけ”を探偵が解説。
●「ニセの同窓会通知」などの浮気調査の方法も紹介。
ミュージシャンの西川貴教さんらが「学ぶ」をコンセプトに「身近で当たり前の事だけど詳しく知らないモノ、事」をテーマに深掘りしていくニコニコ生放送の番組「西川学園高等学校、略してN高!」。
8月28日の放送回のテーマは「探偵」。講師には、探偵でありお笑いコンビ・オオカミ少年としても活動する片岡正徳さんが、生徒には番組レギュラーの西川さん、ミクロマンサンライズ!!!さん、星田英利さん、ゲストには河中あいさん、MCには土屋礼央さんが登場。
片岡さんが実際に遭遇した現場での体験談や、浮気がバレるきっかけ、浮気調査の方法、調査費用をできるだけ安く抑える方法、裁判で有利に持っていく方法などを大公開。また調査に必須と言われるビデオカメラを使った人間の盲点を突く撮影方法に、スタジオ中が驚きに包まれました。
元ヒモ男が更生して……実際にあった現場のいい話
土屋:
浮気の疑惑を抱いたら……ということで、次は依頼する側の授業でございます。あなたのパートナーが浮気をしてるんじゃないかと疑惑を抱いたら、まず何からはじめるべきかとか、そして浮気をしている側からすると、相手にどんなことをされている可能性があるのか、という。
西川:
もう見ないほうがいいんじゃない?
土屋:
そもそも論で、探偵会社の調査の割合で浮気はどれぐらいなのかを円グラフでまとめてみました。こちらです。
西川:
多いな! 7割!
片岡:
僕の会社の場合はこういう割合になります。
土屋:
その他って何があるんですか?
片岡:
たとえばペット探しだったり。あとはお子さんがいじめられていないか調べたりとか。
土屋:
探偵側からすると、難問なほうが興奮するんですか?
片岡:
全部引き受けたものはベストを尽くさせていただきます。ペット探しの上手い方とか、こういう犬だったらこういうペットフードを置くと来やすいとか、この木の木陰に置くと来るんだとか、いろいろと専門家の方に。
西川:
範囲は国内だけ? たとえば「主人がイランでして……」みたいな。
片岡:
本当にあるんですよ。なので、だいたい20万円くらい現金とパスポートを持って出るというのもあります。
星田:
いきなり海外に行く時あるの?
片岡:
行くパターンの場合もあります。
土屋:
ひとりで会社をやっているじゃないですか。年間どれぐらいの依頼をこなしているんですか。
片岡:
浮気調査だと30件くらいですかね。ただ30件と言いましても、1件が半年とか、そうすると5、6本が重なってしまうこともあるという。
西川:
並行してやるということ?
片岡:
はい。奥様によっては慰謝料が出たらお渡しますという方もいらっしゃいますし、僕的には「これくらいでいいです」って言っても、「片岡さんのおかげで綺麗になって新しい人生を歩みたいのでこちらは……」とか、後からのパターンもございます。
土屋:
人を幸せにしている部分もある探偵でございますが、浮気の調査を依頼する男女比がいろいろ気になるんですけれど、それがこちらです。やっぱり女性が多い。
西川:
そりゃそうね。
片岡:
僕の会社はこうなんですけれども、他の探偵社の話を聞くと、50:50になってきているみたいです。僕の場合、なぜ女性が多いかと言うと、先ほど言ったみたいにストーカーの手助けになることが男性の方は多かったりするので、というのもあります。
ミクロマンサンライズ!!!:
ストーカーの手助けになってしまうことがあるというのは、よくあることなんですか。
片岡:
あるんですよ。
星田:
DVされて逃げている子を探すハメになってしまうとか?
河中:
怖い。どこでこれはやっちゃだめだと気付くんですか。
片岡:
たとえば「本当に結婚しているんだったら、その証拠を見せてください」とか、結婚してない場合でしたら「調べる女性のお父さんお母さんの了解を得てください」と。
西川:
そりゃそうですね。でないとね……。
片岡:
一回あったんですよ。男性の方が来られて、「実は僕は元々ヒモをやっていた」と。「当時の彼女が風俗的なところで働いて助けてもらっていた」と。「僕は今トラック運転手になって、自分で稼げるようになったから、彼女と結婚したい」って言われたんですよ。
「ごめんなさい、もちろんピュアな気持ちだと思うんですけれど、ストーカーの手助けになる可能性があるので、僕はできません。ただ女性のご両親のOKがあれば……」とお話ししたら、「僕、一回だけ彼女の実家に行ったことがあって、行ってみます」と。
後日、お父さんお母さんと「実は僕は昔付き合っていた時はヒモで、今ちゃんと彼女を受け入れたいんです」とお話をしたらしいんですよ。するとちょうどお父さんお母さんも彼女と連絡が取れていなかったみたいで、じゃ……ということで3人で来られたんです。
「じゃ、やります」と。我々が動くとすぐわかりますので、実際はまだそういうお店で働かれていまして、渋谷というか、とあるホテルで出てこられた。お父さん、お母さん、ご本人のトラック運転手の方が外で待っている。
「今から来ます」みたいな感じで、どんなリアクションになるかな? とドキドキしていたんですけれど、その女性が来た瞬間に、自分のお父さんお母さん元彼を見て、大爆笑されたんです。もう言い訳のしようがないみたいな。
そのままご家族と一緒にタクシーでいなくなりまして。2週間後くらいに僕のところに来られまして、「結婚することになりました」と。そういうこともありました。
一同:
よかった!
片岡:
そういうこともありましたね。
パンツのタバコのニオイで浮気がバレた!
土屋:
女性が浮気をしているんじゃないかと感じたので依頼が行く。ということで、女性の勘はどういうところに浮気をしていると感じるかというと、たとえば河中さん、どうですか。
河中:
女の勘は絶対にあると思います。いつもと同じ態度で、いつもと同じLINEとか、当時はメールですけれども、でもわかるんですよ。なんかきょうは行ったほうがいい気がするとか。
西川:
行ったほういい気がする?
河中:
前の旦那さんではなくて、その前に付き合っていた人なんですけれど、きょうは行ったほうがいい気がするとか。なんとなく働くんですよね。
星田:
文字でわかるということ?
河中:
文字もいつも通りなんですけれど、何か違うんですよ。何か違和感があって、行ったほうがいいと思って。鍵を持っていたので行って待っていたら「今帰った」って連絡が来るんですよ。「帰ってねえじゃん!」と。
一同:
うわ~!
土屋:
女の勘を具体的に文字にすると、こういうことだということもあるんです。
パンツからタバコのニオイがしたということ。
星田:
一回脱いだということ?
片岡:
パンツ一丁でタバコを吸っているからタバコ臭いわけですよね。どういうところですか? と言ったら、ホテルですよね。みたいなところで奥様は思うわけですよ。洗濯する時とかに「あれ? タバコのニオイがするな」とか、そういうところから、ちょっとおかしいなとか。
西川:
ブリーフ一丁でタバコって、もうAV男優やん(笑)。
一同:
(笑)
西川:
勝新太郎やん(笑)。
土屋:
やっぱりニオイは嗅ぐの?
河中:
私は無理ですね。そこまではしたことないです。勘のみです。
片岡:
たとえば土日に急に歯を磨いて外に出るようになったとか、趣味で急に野球をはじめるとかで出るようになったとかで、あれ? おかしいぞというのが、点と点が線になっていく、みたいな。
Wi-Fiの自動接続が決定的な浮気の証拠に
土屋:
そういうところから探偵会社に依頼しようということになるわけですけれども、探偵会社側の意見で言うと、「浮気してるから! 探して!」ということだけで来られても困ると。一番大事なのはここだという話がこちらでございます。
浮気の証拠を握ったあと、どうしたいのかということがまず必要です。
片岡:
例えば奥様が証拠を握って離婚したいんですか? とか、相手の女性と別れさせたいんですか? とか、慰謝料が欲しいんですか? とか、そういうことによって僕のアドバイスも変わってくる。
星田:
どうしたいかの理由によっては断ることもあるんですか?
片岡:
まずはお話を聞かせていただきます。ただちょっと話が成立していないなとか、ちょっとストーカーのニオイがするとか……。
西川:
そこで感じられるわけだ。
片岡:
そういう方って、最初に言わないんですけれど、いろいろ深いお話をすると「実は他の探偵社に頼んで断られたんだよね」とか、そういう方もいらっしゃいます。そうすると対象者の方も「探偵かな?」とか常に追われている気持ちなので、ちょっとしたことで気付かれてしまうこともあるので、そういう場合は「ちょっと時期を見てご相談させてください」と。
星田:
たとえば、とあるアイドルの大ファンで「ちょっと調べてくださいよ」みたいな。「お金はいくらでも出すんで」みたいなのは?
片岡:
そういうのは絶対に受けない。それがトラブルの元になったり、探偵の地位が下がってしまうので。
星田:
彼氏彼女やったらいいけれど。
片岡:
はい。
土屋:
ヨリを戻したいのと、慰謝料を取ってやろうと、本当に両極端なゴールがあるわけです。
ミクロマンサンライズ!!!:
どのケースが多いんですか。
片岡:
僕が多かったのは、まずは真実を知りたいという方が多いです。
西川:
言うよね! 言うと思う! 言うけど……。だいたいそうじゃないですか?
土屋:
「怒らないから言ってみて!」。
西川:
それそれ! そういうやつ。その先どうしたいの? っていうのはありますよね。
片岡:
僕もすごい修羅場を見たことがあったんですけれど、奥様が旦那さんを浮気しているのを調べて欲しいと。ずっと冷静だったんですよ。旦那さんを調べてみたら黒でしたと。
「わかりました」と。旦那さんに言うわけです。「言うことがあるんじゃないの?」みたいな。「愛人とかいるんじゃないの?」「いないよ」「じゃ、ちょっと車乗って」って。愛人宅の前まで行って。「言うことあるんじゃないの?」「ないって」「あっそう」。
愛人宅の部屋の前まで行くんです。「言うことあるんじゃないの?」「ないって」「携帯見せろ」って言って見たら、Wi-Fiの電波が3本立っていた。
一同:
うわ~!
星田:
気持ちいいな!
ミクロマンサンライズ!!!:
Wi-Fiか!
河中:
今の時代、そうですよね。
土屋:
今だからこそのバレ方もあるということですね。