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世界一の権力者が決まる大統領選を史上最高の環境で見よ! ニコニコドキュメンタリー総力特集「アメリカ大統領選挙」の魅力【水道橋博士】

水道橋博士

 2016年11月8日——。

 我々は世界一の権力者が選ばれる瞬間を、海を隔てた異国・日本で、ネットを通して立ち会える。

 しかも、テレビマンでもない米国在住の映画評論家が「やりたい!」と手を挙げた番組が、わずか数日で立ち上がり、全世界で見ることが出来ることになった。

 そして、地上波以上に、いや地上波では出来ない充実した内容になることは間違いない。

 今こそ、「大統領選」を史上最高の環境で見よ!

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アメリカ大統領選挙2016スペシャルサイト

 2016年8月11日——。

 早朝。TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)でバークレーの町山智浩さんから連絡があった。

 「11月8日に大統領選挙なんですが、 なんかテレビかネットで番組やりませんか? モーリーや宮崎哲弥と雑談しながら開票速報を見ていく番組。 4年前はアメリカ大使館が主催してネット番組をやって、それに出演したんですが、今年はやらないそうなので。アメリカでの開票は日本時間の11月9日の朝からになるんですが、アメリカ時間の8日夜、日本の9日の夕方3時までには結果が出るとは思うんです。ヘンな時間なので番組にしにくいかもしれませんが。ご検討いただけますと幸いです。」

  正直言って、ボクはテレビ番組の企画を自主的に立てられるほどの業界の実力者ではない。そこで旧知の吉川圭三さん(ドワンゴ・エグゼクティブ・プロデューサー)に、Facebookで「町山智浩さんからの提案です」とメッセージを送った。

©PPS通信社
©PPS通信社

 吉川圭三さんは、テレビ界では著名な元・日本テレビの名プロデューサーである。手がけたヒット番組は数知れず。主に海外ドキュメンタリー映像を日本でバラエティ番組に翻訳してきた先駆けのテレビマンだ。

 最終的な肩書は日本テレビ制作局専門局長で、現在はドワンゴの会長室に籍を置き、ニコニコ動画のドキュメンタリーをプロデュースしている。昨年も町山智浩さんとタッグを組んで海外ドキュメンタリー作品を紹介したり、他にも地上波テレビでは出来そうもない難企画を次々と通している。

 今回、企画を通すには適任だと思った。

 もともと、ボクと吉川さんの関係は、ボクが若手の頃から師匠(ビートたけし)の番組現場で、その姿は何度もお見かけしていたものの、会話するなど滅相もないお偉いさんであった。

 それが今年の1月、ニコニコ生放送のNHK『新・映像の世紀』実況企画で出会い、一気に距離が縮まった。その後、ボクが編集長を務めるメールマガジン『水道橋博士のメルマ旬報』に加わっていただき、『メディア都市伝説』と題した、テレビ業界のトンデモ逸話を連載していただいている。

 閑話休題。その翌日、吉川さんから返事があった。

 「ドワンゴ・会長の川上量生さんにメールを転送しました。川上より『僕もやりたい。絶対にやりましょう。今年は絶対に盛り上がります』とのこと。町山さんに恐縮ですが、ご連絡ください。すぐ動きます」

 とのことだった。

 そして、数日後、番組は動き出した。しかも大規模に。

©PPS通信社
©PPS通信社

 驚いた!? ネットではトップダウンでこんなにも早急に大型番組が出来上がるのか!

 結果的には、ご覧の通り、このニコ生で6日間に渡る怒涛の特集放送。

 しかも、つい先日米国で公開されたばかりの映画『クリントン財団の疑惑』までもO・Aするのだ。

 この日を迎えるまで、大統領選を伝える記事は数々読んできた。

 しかし、文字は上滑りもするが、常に百聞は一見にしかずだ。

 「映像は世界そのものを伝える」——。

アメリカ大統領選挙2016スペシャルサイト

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