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DSで大流行した『ドラクエ9』を6時間半でクリアした世界最速RTA!走者自らが発見した新テクニックも採用のガチすぎるプレイに視聴者も大盛り上がり

 日本を代表するRPG「ドラゴンクエスト」シリーズのナンバリング第9作として2009年に発売された『ドラゴンクエストIX 星空の守り人(以下、ドラクエ9)』。

 同作は携帯機であるニンテンドーDSでのリリースや本格的なマルチプレイ要素の導入、社会現象と言えるほどの注目を集めたすれちがい通信など、シリーズ初となる試みを多く取り入れ、幅広いユーザー層に受け入れられた意欲作。

 単体作品としてはシリーズ最多となる国内出荷本数415万本を僅か5か月で達成したヒット作ということで、当時プレイしていた方はもちろん、プレイしていなくても「DSでドラクエが話題になっていた」ことを何となく覚えている方も多いのではないだろうか。

 さて、今回紹介するのはそんな「ドラクエ」屈指のヒット作『ドラクエ9』でRTAに挑戦下動画。Eruさんがニコニコ動画に投稿した『DQ9RTA 6:31:02 part1』だ。

 この動画は日本語版『ドラクエ9』でのAny%RTAで打ち立てられた、6時間31分という世界最速記録を走者自らが解説するというもの。

 今回は自ら発見・検証した仕様も用いて世界記録を塗り替えた強者によるRTAをご紹介する。

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『ドラクエ9』を僅か6時間半でクリアしたAny%RTA

 やり込み要素を抜きにしてもストーリークリアまでに30時間程度はかかるDS世代の名作である『ドラクエ9』をプレイし、僅か6時間で世界を救ってしまった本RTA。

 海外記録サイトによれば本作のRTAはルール、バージョン、プラットフォームによって複数のRTAカテゴリに分かれているが、Eruさんが今回挑戦したのは日本語版のコンソール、つまり実機で行われるAny%カテゴリ。

 このカテゴリでは本体の電源オンからラスボス撃破後のエンディングで表示される「to be continued」消失までのタイムを計測。

 プレイはタイム短縮のための画期的になテクニックが発見されたとのことで、3DSが採用されているという。

 Any%カテゴリと言えば他作品ではバグを利用テクニック、いわゆるグリッチの利用を禁じたグリッチレスカテゴリなども珍しくないが、本RTAにおいてはバグ利用は可。

 もっとも、RTAに有用と言えるバグが発見されていないため、制限されていないとのことでグリッチを乱用したプレイにはならないようだ。

 なお、『ドラクエ9』Any%カテゴリでは避けられない場合を除いたすべての乱数調整、および外部通信の利用が禁じられている。

「発見者俺」なテクニックも披露のガチすぎるプレイ

 『ドラクエ9』の世界に迫る脅威を僅か6時間半で解決してしまったEruさんだが、動画ではどのようなプレイが見られるのだろうか?

 過去にも同カテゴリのRTAに挑戦した様子を投稿しているEruさんだが、解説によれば本RTAでは新テクニックの使用や以前のRTAとは異なる装備品の採用など、過去のRTAとは全く異なるプレイが披露されるとのこと。

 執筆時点で最新となるPart1では最序盤のプレイと言うことで本格的なダンジョン攻略などは見られなかったものの、新たに発見された乱数を用いたRTAらしいテクニックをさっそく披露した。

 気になる新たなテクニックが披露されたのはゲーム最序盤、動画時間4分30秒ほどでチュートリアルとなるスライムたちとの戦闘だ。

 この戦闘自体はチュートリアルのため「こうげき」コマンドだけで簡単に勝てる戦いなのだが、本RTAでは「しらべる」コマンドを2回使用してから攻撃開始。

 負けるわけの無い戦闘を終えたEruさんは「てんしかい」に移動すると、建物内の宝箱から「キメラのつばさ」、近くのツボから「やくそう」をそれぞれ獲得した。

 解説がなければただ見逃してしまうようなプレイだが、この一連の行動こそが新たなテクニックで、動画によればこのテクニックは乱数を把握することでツボやタルの中身を完全に把握できるのだという。

 先の戦闘では「しらべる」コマンドによって乱数の初期値を確認し、「ドロップアイテム」で戦闘中に進んだ乱数の把握が行われており、その結果からツボに「やくそう」が入っていると判断したようだ。

 さて、この乱数を把握する新たなテクニックは、驚くべきことにEruさん自身が発見したもの。

 どうやら本作の乱数の初期値は767種あり、初期値を割り出すには本来「しらべる」コマンドをもっと使用する必要があるのだが、Eruさんは特定の条件下での例外を発見。

 3DSで『ドラクエ9』をプレイしている場合には本体ごとに初期乱数がおおよそ3種類に固定されることが判明し、そこから検証を重ねることで、本RTAでの3DS採用に至ったようだ。

 2022年から検証を重ね、最新のテクニックを生み出したEruさんに視聴者も驚愕。あまりにもガチな姿に動画では驚きと共に困惑するコメントなども見られた。


 自らが発見、検証を重ね実用化したテクニックも採用し、世界記録を塗り替えた本RTA。以前とは全く異なるプレイを披露するEruさんによるRTAをぜひチェックしてみてほしい。

文/富士脇 水面

DQ9RTA 6:31:02 part1

https://www.nicovideo.jp/watch/sm43464527

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