『千夜一夜物語』ロック鳥のモデルとされる「ヒゲワシ」について解説! 骨が主食という特異な生態が巻き起こした悲劇も紹介
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『ひとくち動物図鑑#54 ヒゲワシ~ラーメンで使うアレが好き~ [VOICEROID解説]』というムカデさんの動画です。
投稿者のムカデさんがヒゲワシについて解説します。ヒゲワシはユーラシア大陸やアフリカ大陸北部の高山地帯に暮らす鳥です。
あごの下に黒いヒゲのような羽があることから名づけられたヒゲワシ。ムカデさんにとってヒゲワシは女優のような品のある美しさとカッコよさを感じる存在とのこと。
翼を広げた幅が最大2.8mとかなり大きなハゲワシは、『千夜一夜物語』などに登場するロック鳥のモデルとされています。
ヒゲワシの特徴は食べ物が変わっていること。生きた動物も食べるものの基本的に動物の死体を食べるのですが……
他の動物たちが残した骨が主食です。
ヒゲワシの胃酸は他の動物には消化できない骨も溶かせるほど強力なので、骨は丸吞みでOK。骨だけを食べて生きていけるとされています。しかし骨の中には飲み込めないほど大きな骨もありますね。
そんなときハゲワシは骨を持って空高く舞い上がり、50mから150mくらいの高さから骨を落として岩の上に叩きつけて割るそうです。
ただしこの技を習得するには最長7年ほどかかるのだとか。かなりの練習期間が必要なのですね。
そしてネズミやウサギなどの生きた小動物にも同じ方法を用います。甲羅の固い亀もこの方法を使い食べるのだとか。
そんなヒゲワシの生態が古代ギリシャで悲劇作家として活躍したアイスキュロスに悲劇を起こした、という話があります。
彼は神託として頭に物が落ちてくると言われました。
実際に外へ出たら、空から亀が降ってきて亡くなったそうです。この亀を落としたのはヒゲワシではないかと言われているとのこと。そしてアイスキュロスは亡くなりましたが、亀の甲羅は割れていなかったそうです。
ヒゲワシにまつわるムカデさんによる解説をノーカットで聞きたくなったという方は、どうぞ動画をご視聴ください。
視聴者のコメント
・かっこいい…
・骨までいただくとかすごくありがてえ掃除屋さんだな
・一方カラスは自動車に割らせた
・世界一面白い死因の人
・\ワシが落としました。/
・亀を救ったとも考えられる
▼動画はこちらから視聴できます▼
『ひとくち動物図鑑#54 ヒゲワシ~ラーメンで使うアレが好き~ [VOICEROID解説]』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm43842828
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