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「ビーダマン」をホームセンターで買える材料で作ってから4年 最新のギミックを取り入れてパワー・連射・コントロールを兼ね備えた競技仕様に改造してみた

 今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『ホームセンターでビーダマンを買いたい動画その9』という紅炎さんの動画です。

 投稿者メッセージ(動画説明文より)

やっぱり自分の愛機は大切に(酷使)してやらないとね!


 投稿者の紅炎さんはDIYの動画や、ホームセンターで手に入る材料でビーダマンを自作する動画を投稿しています。
 今回の動画では、4年前に初めて制作した自作ビーダマンをバージョンアップするようです。

 4年の間に非公式のビーダマン研究会に所属し、そこで様々な技術を知ったとのこと。

 ガチ勢が研ぎ澄ませた技術は、既存のビーダマンの性能を過去のものにするほど画期的なものだそうです。

 そこで新たなギミックを始めて作った愛機に組み込んで、競技仕様に改造していきます。

 ビーダマンには「パワー」「連射」「コントロール」の3要素があり、それぞれを強化します。

 まずパワーについてですが、ビー玉を保持する「ホールドパーツ」を固くするのが手っ取り早い方法です。
 しかし、ホールドが固いとそれだけ発射に力が必要になり、連射とコントロールが犠牲になってしまいます。

 ホールドパーツを固くせず、ビー玉のスピードを稼ぐ方法として考えられたのがバネの力で加速させる「イクス」機構です。

 さらに発射に必要な力をギアで増幅する「パワートリガー」と呼ばれる機構と合体させた「パワーイクストリガー」というものもあるそう。

 しかしパワーイクストリガーは設計が難しいため、今回はイクス機構のみにするようです。

 ホールドパーツは塩ビ管を加工したものを使用します。

 滑りの良いナイロン製の結束バンドを爪にして、ビー玉が進む方向に回転をかけるために下側には熱収縮チューブを取り付けています。

 続いて連射性能の向上です。

 大人が両手で握れる大きなグリップを制作。機体を安定させて連射しやすくします。

 トリガーを挟むように握れば片手でも安定して連射できます。

 また、連射を安定させるにはビー玉の給弾がスムーズでないといけません。
 そこで使用するのがスプレーボトル。

 この形状が絶妙らしく、30発くらいのビー玉なら詰まりなく給弾できるそうです。

 最後にコントロールの強化を行います。

 ビー玉を真っ直ぐ飛ばすために長いバレルを取り付けるのが一般的とのことですが、レギュレーションで長さに15cmの上限が設けられているそうです。

 真っ直ぐ飛ばすためにバレルを構成するレール部分にビー玉が乗るようにしたいのですが、球速が早いと素通りしてしまいます。

 大きさにバラつきがあるビー玉を確実にレールに乗せるために作られたのが、上部のステーが可動してビー玉を下に押し付ける「フリーフォールバレル」とのこと。

 この方式は球速が多少落ちてしまい長さも必要という欠点はあるものの、コントロール性能は群を抜いているそうです。

 このフリーフォールバレルを取り入れて、上部は可動式に、下部には配線カバーをレールとして使用したバレルを制作しました。

 改造と塗装を終えて完成したものがこちら。

 動画後半では完成品の性能をチェックしていきます。

 まずはパワーから。球速を測るとおよそ時速20kmで、トリガーを押すのにかかる力は30Nほど。
 この結果は「正直そこまでよくはない」とのこと。トリガーはもっと軽くしたかったようです。

 続いて連射性能。11発撃ち切るのにおよそ2秒。
 「秒間4~5発はすごく早いとは言えないが、安定して連射できるのは進歩」とのこと。

 最後にコントロールのチェックです。1m先にある20mmのゲートを狙ってビー玉がどれくらいブレるか確認します。
 調べてみると、一般に売られているビー玉の直径はおおよそ17mmらしいので余裕は3mm程度です。

 動画を見ると7割ほどはゲートに入れられている様子です。
 「百発百中は現状できる気はしない」「バレルの完成度だけじゃなく撃ち手のスキルが必要」とのこと。

 競技仕様を目指した改造で性能は大幅にアップしたそうですが、「ガチ勢」はさらに1段階進化したギミックを使用しているとのこと。

 有志によるビーダマンの進化に驚かされる動画でした。
 ビー玉のスピードや連射の迫力はぜひ下記のリンクから動画でお楽しみください。

 視聴者のコメント

これすげえな
ま、ガチ勢は本職の加工業者が混ざることあるからね・・・
継続はなんとやらですね


▼動画はこちらから視聴できます▼

『ホームセンターでビーダマンを買いたい動画その9』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44260658

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