なぜヨーロッパは猛烈な熱波に襲われたのか? 気温を押し上げる「ヒートドーム」の仕組みを解説
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【解説】ヨーロッパをなぜ熱波が襲ったのか?【気象】』というはたまくろさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
六花ちゃんに気象について解説してもらうシリーズ 今回は6月中旬以降ヨーロッパを襲った熱波についての解説動画です 被害状況については若干情報が古いかも

6月の中旬から西ヨーロッパを襲った猛烈な熱波について、投稿者のはたまくろさんが解説します。ヨーロッパ各地で最高気温を更新し、学校閉鎖や交通の混乱、停電などが起きています。最高気温40度を超えたフランスでは、暑さから逃れようと川へ入った人々が多数溺れるなどの被害もありました。

はたまくろさんいわく、今回の熱波の主な原因はヒートドームの発生だそう。ヒートドームとは、上空の高気圧が長時間停滞することで大気に熱を閉じ込める現象です。


上空の高気圧により下降気流が発生し、上空の空気は押し下げられます。これにより空気が圧縮されて温度が上昇するだけでなく、雲の形成が妨げられて地表に届く日射量が増え、さらに気温を上昇させるのだそうです。

通常温められた空気は軽くなって上昇していくのですが、ヒートドームでは上空の高気圧が蓋となって抑え込んでしまうのだとか。そのため熱の逃げ場が無くなり、熱が蓄積されるとのことです。

次はヒートドームが発生した原因について。ヨーロッパの多くの国は日本と同じ中緯度に位置し、上空を偏西風という西風が流れています。

今回、この偏西風が南北に激しく蛇行した結果、ブロッキング高気圧が発生しました。
ブロッキング高気圧とは、偏西風が大きく蛇行した際に発生し、同じ場所に長期間停滞する高気圧のことです。偏西風の蛇行で、南から入ってきた暖かい空気が取り残されてしまうのだそう。同じような気象状態が継続するので、異常気象を引き起こしやすいと言われているとのこと。

このブロッキング高気圧が蓋の役割を果たし、ヨーロッパでヒートドームが形成されたのだそうです。

今回の高温には他にも理由があり、それは北アフリカのサハラ砂漠からの暖気の流入です。暑くて乾燥した空気がヨーロッパに流れ込み気温が上がりました。

もう1つ、土壌の乾燥による影響も指摘されています。

ヨーロッパは春頃から雨の少ない地域が多く、5月にも熱波が来ていました。土壌の水分があると太陽の熱の一部は水分を蒸発させるのに使われますが、乾燥した状態では気温をどんどん上げてしまうというわけです。

ヒートドームの発生に加えて、サハラ砂漠からの暖気の流入、土壌の乾燥といった要因が重なり、記録的な熱波になったとのことでした。
はたまくろさんによる解説の詳細に興味を持たれた方はぜひ動画をご覧ください。また、コメント欄での視聴者からの素朴な疑問とそれへの回答といったやり取りも勉強になります。
視聴者のコメント
・地球ってすげぇな
・つまり大気で蓋して大地を蒸してる状態だな。早い話が蒸し器状態
・偏西風の蛇行の原因なんだろ…
・←北極と赤道付近の温度差が減ると風が弱くなる。弱くなった偏西風は蛇行する。流れがゆっくりな川ほど蛇行するのと同じ原理
・今年の東アジアは涼しいのは偶然なんか?それとも影響あるんかな
・分かりやすかった。ありがとう
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