杉田水脈議員の「LGBTは生産性がない」発言を載せた『新潮45』に吉田豪らがコメント「ある時期から明らかにネトウヨ雑誌になった」
💡ここがポイント
●杉田水脈議員が『新潮45』でLGBTについて「生産性がない」と発言し炎上
●「タブーなワイドショー」では『新潮45』の編集方針の変化を指摘
●吉田豪氏は「ある時期から明らかにネトウヨ雑誌になった」とコメント
自民党の杉田水脈議員が『新潮45』に寄せたコラムで「LGBTなど性的マイノリティについて子供を作らない、つまり生産性がない」などと主張し、LGBTの当事者などから批判の声が上がり炎上しました。
上記について、久田将義氏と吉田豪氏がパーソナリティを務めるニコニコ生放送「タブーなワイドショー」にて、ゲストのエッセイスト・能町みね子氏とともに言及。吉田氏は「「酷いところをただ拾っているだけです」という意見自体が間違っている」と見解を述べました。
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杉田議員の酷い発言は「生産性がない」だけじゃない
吉田:
生産性云々言い出したら、能町さんのみならず僕ら2人とも生産性がないわけで。
久田:
ないね。
能町:
ここ、生産性ない人ばっかりじゃないですか(笑)。
吉田:
でも、生産性を基準にする世の中って本当に最悪というか、ビッグダディが一番偉い世の中って駄目じゃないですか。どう考えても(笑)。
久田:
なるほどね(笑)。
吉田:
生産性が相当高い。
能町:
橋下徹とかですよね。
久田:
でも、かなり税金納めていますからね。『新潮45』は買って全部読みましたよ。
吉田:
「ここだけが抜粋されているだけで、そんな話じゃない」みたいなことを言っている人が多かったけど、そんなことがないわけですよね。
久田:
この人、どんどんエキサイトしちゃっていて、まず「トイレは大変」とずっと言っているんですよ。二段落ぐらいに渡って(笑)。それは別に考えればいいんじゃないのというのと、あと「LGBTが認められてしまえば、動物婚とか人形婚とかも」とか。そんなのないからと思って(笑)。
能町:
そういうのを書いていましたね。
久田:
「機械婚」とか言っているの、バカじゃないのと思って(笑)。
吉田:
「これを認めたら、どんどんエスカレートしていくから止めなければいけない」みたいな(笑)。
能町:
別にやってもいいし。
久田:
昔、『探偵ナイトスクープ』という番組で人形と結婚したいという人が。
能町:
あっ、マネキンと結婚したい人。
久田:
それと同じパターンで、それも「面白いな」と言われていて、そのレベルじゃないですか?
能町:
別にやってもいいと思うんですけどね。
久田:
しかも「朝日新聞がおかしい」という特集なんだけど、全然違う特集になっている。
吉田:
そもそも、朝日がLGBTの記事が一番多いわけじゃないんですよね。
能町:
毎日新聞が一番多いんです。だから、最初の時点でその説がポシャっているんです。だけど、そのまま無理やり押し進めた。「生産性がない」が取り上げられているけど、本当は、最後の方のがヤバくて、「LGBTのような不幸な人はもう作ってはいけない」みたいなことを言っていて、全体的にどこも合ってないんですよ。
久田:
そうそう。「生産性がない」だけじゃなくて全部見たほうがいいです。今はもう売ってないかも。
吉田:
「酷いところをただ拾っているだけです」という意見自体が間違っているということをちゃんと言わないといけない。
久田:
もっと酷いから。
能町:
全面的に酷い。
久田:
小林信也さんというスポーツライターは「朝日新聞の甲子園の経営がおかしい」とか書いているんですけど、この人は全然朝日新聞のことは触れずにいっちゃっているんですよ。
吉田:
ちゃんと朝日叩いてよ、という感じですよね。
久田:
自民党の事務局とたまに話しますけど、こういう人がいるというのは、自民党の中枢部も意外と認めている人もいると思うんですよ。
能町:
言っていましたもんね。Twitterで「大臣が認めてくれた」みたいな。
吉田:
守ってくれたみたいな。
久田:
僕、事務方とも話すんですけど、そういうこと言う人いますね。多いですよ。そういう人がいるから、杉田さんみたいな人が受かっちゃうんだな、と。言っても別にお咎め無しじゃないですか。
『新潮45』はネトウヨ雑誌になった!?
吉田:
『新潮45』って、もっと事件のノンフィクションが中心の面白い雑誌だった記憶があるんですけど、ある時期から明らかにネトウヨ雑誌になったんですよね。
久田:
俺、知らなかった。
能町:
たぶんあの雑誌、もう終わると思うんですけど(笑)。もうあと1、2年ぐらいしかもたないんじゃないかな、と。名前はど忘れしちゃったけど、編集長で検索しても顔が出てこないんですよ。こんな顔が出てこない編集長が必死でネトウヨに媚びて『新潮45』を作っているんだけど、今月号も「お茶の水大がおかまを入れた」とか表紙に書いている【※】。
※「お茶の水大がおかまを入れた」とか表紙に書いている
「「おかま」はよくて「男は」ダメ お茶の水女子大の「差別」」という特集が『新潮45 2018年9月号』にて組まれた。
久田:
マジすか(笑)!?
吉田:
おかまというフレーズがいかにデリケートなのかすらも分かってない。
能町:
ちょっと、ちゃんとしたタイトルは覚えてないんですけど、「男は入れないのに、おかまは入れるお茶の水大」みたいなそういう感じのタイトルで、今月号もなんの反省もなく、それをやっているから、たぶん終わると思うんですよ。
『新潮45』は潰れていいし、私、新潮社に対していい思いしてないので。私、家が新潮社に近いから、最初シンパシーがあって新潮社と仕事できたらなと思ったんです。今まで新潮社でちょこちょこ仕事貰ったことありますけど、編集者がほとんど中の下以下しか当たらないので、あそこはもうヤバいです。
吉田:
ちなみに僕は『週刊新潮』で連載しております。
久田:
本当?
能町:
連載ありましたっけ?
吉田:
2ヶ月に1回ぐらいなので、ちゃんとした連載ではないですけど。
久田:
『新潮45』は中瀬ゆかりさんと知り合いなんですけど、事件マニアだったのでたけしさんと稲川会長を対談させたりしていて、「へぇ~」と思ってこうなるのかなと思っていたんですけど、杉田議員のもの以外は全然見てなかったんですよね。だから表紙というか、目次がすごいのでびっくりしましたね。
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