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【NHK】受信料の支払いが強制なら“B-CASカード”無しでも見れるようにしないと「契約不履行」になるのでは? 小飼弾氏が言及

NHK問題から浮き彫りになる時代遅れな日本の放送法

小飼:
 実は、最高裁も逃げているんですよね。放送法で契約を強制するというNHKのやり方は合憲。だけど、きちんとした契約の手続きを踏まなければだめですよと。

山路:
 そこのところを違憲にしちゃうと、ある意味NHKのビジネスモデルみたいなものがひっくり返っちゃうと。

小飼:
 けれども、じゃあ契約をちゃんと取り付けなさいよと。「ちゃんと合意の上でNHKと契約している形をとりなさい」という判決でもあるんですよね。だからもうどっちもハッピーではないという判決です。

山路:
 しかし、NHKを巡る放送法というものが完全に時代遅れということが、みんなわかっているわけですよね。

飼:
 公共放送自体が本当に必要なのかどうか。例えば、米国にはPBS【※】というネットワークがありますけれども、これは別に放送料を取り立ててやっているわけではないわけですよ。

 だからNHKやBBCに比べると、色々としょぼいんですけれども、結構立派な番組をやっていることもあるんですよね。

※PBS
Public Broadcasting Service、公共放送サービス。アメリカ政府や州の財源で運営されているため、受信料を徴収していない。主に教育番組や教養番組を放送している。

山路:
 個人的に納得がいかないのは、番組の最後に「制作・著作NHK」と、NHKが全部権利を持っているのが出るわけじゃないですか?

 例えば、作ったBlu-rayというのは子会社が売ることができるわけですよね。それで儲けてしまえる。みんなの受信料で作っているというのであれば、Blu-rayも実費で配布すべきだと思いますし、あるいは商売も自由にできるようにしないと。

飼:
 だから、基本的にNHKの公共部分というのは放送まででいいんじゃないかと。日本の場合、放送と番組制作というのは、きちんと分かれていないですよね? 米国は別なんですよ。

山路:
 つまり、通信インフラのほうを担当して、そこに配信したい人らが手数料でも払って乗っかってくるイメージということですね。それはたしかにシンプルな話かもしれないです。

niconicoをNHKに買ってもらおう

小飼:
 そうだ! NHKがniconicoを買えばいいんだ。これでもう予算制限とかなくなるよな(笑)。

山路:
 カラーが合わなさそうですけれどね。KADOKAWAともずいぶん合わない(笑)。

小飼:
 水に油どころじゃなさそうだけれどもね。NHKは子会社とか、出版会社とかも持っていますけれど、法人売買とかできるのかな?

 

山路:
 NHK本体を売ることができるのかということですか?

小飼:
 いや違う、ほかの会社を売買するということはできるのかなと。NHKは法人として許されていることと許されていないことがわからないよね

 とりあえず、テレビを持っていたら契約しろと迫ることはできるけど、「ちゃんと迫らないとだめだ」と。それで断られた場合、「裁判を起こさないとだめだぞ」と。

山路:
 しかも、組織のトップを受信者が選べるわけでもなかったりするじゃないですか。本当によくわかんない組織ですね。

小飼:
 そこはちょっとわからないです。

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