【竹島問題】軍艦を使って竹島沖にサーファーを輸送? 竹島が実効支配されるまでの経緯をジャーナリストらが解説
日本固有の領土でありながら韓国が実効支配する「竹島」(韓国名称・独島)。この問題を取り上げた番組「「領土問題」を考えよう」がジャーナリストの角谷浩一さんとタレントの松嶋初音さんの司会で放送されました。
スタジオには竹島や尖閣諸島に何度も足を運ばれているフォトジャーナリストの山本晧一さんと、国境問題や海上安保体制に詳しい海洋問題研究家で東海大学教授の山田吉彦さんが登場し、写真や映像を交え、日本と東アジアを取り巻く領土問題や歴史について議論しました。
山本さんは韓国の竹島実効支配の歴史には朝鮮戦争が大きく関わっており、当時の李承晩政権の中朝連合軍への恐怖心が現れていると解説しました。
※本記事は、2015年8月に配信した「「領土問題」を考えよう」の内容の一部を再構成したものです。
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沖でサーフィン!? リゾート化した現在の竹島
山本:
おもしろい話があるのですが、軍艦にサーファーを乗せて行って、竹島の沖でサーフィンをやらせるわけです。
サーフィンをやりに行くほど竹島は韓国に馴染んでいるという一つのプロパガンダなんですね(笑)。こういうことがよく行われています。
ここに腰を曲げて映っているおじいちゃんは若いころに竹島で漁をやっていた人なんですよ。それで隠岐の久見という港がありまして、そこが竹島漁場の本拠地だったんです。毎朝岸壁の上に登って竹島のほうを眺めながら「死ぬまでにもう1回行きたい」ということを思っていたんだけども、残念ながら84歳で亡くなられたんです。
山田:
竹島というのはニホンアシカの繁殖地でもありました。日本人は明治のころに乱獲してしましたが、数が減りだして、でもすぐに数が減っていることに気づいたわけです。最後は年間で15、16頭しか獲らなかった。しかも1歳に満たない6カ月ぐらいのものを大事に獲ってきて、久見の港で養育して、博物館や水族館やサーカスに売っていた。
最後のころに売った場所を私は調べたことがあるんですが、大阪市天王寺動物園と木下大サーカスだった。環境教育の役目もしていて、子供たちが生命に触れ合う。それが韓国側になってからすぐに全滅です。
山本:
これは2011年に上陸したときに撮った映像です。
船が200人乗りから500人乗りになりました。
松嶋:
旅行に来ている方の年齢層も変わりましたね。
山本:
はい。もう完全にリゾート化ですね。
これは自民党の国会議員が2011年に鬱陵島(うつりょうとう)の独島博物館を見て、韓国側の「独島は我が領土」という根拠を知りたいってことで訪問したんです。そうしたら金浦(きんぽ)空港で止められまして、それで国外退去、強制送還という事件があったんです。
私も一緒に行く予定だったんですけど、わざと2日遅れて行ったらすんなり入れました。島は穏やかで「この前の騒ぎは何だったんですか」と尋ねたら「ソウルから大勢の人が来て、大騒ぎして帰りましたよ」って。タンクトップを着ている若い女性だとか、スマホを持っているような人たちが来ているんです。
異斯夫(いさぶ)という道路標識もできているんです。最東端の碑の周りも、ちゃんとチェーンで柵ができています。変わらないのは五徳(ごとく)岩だけですね(笑)。何か日本の痕跡が残っているものはないかと思って必死に探したんですよ。でもやっぱりなかったです。全部取っ払っちゃったようです。
北方領土でも、そういう日本色を消すということが行われているという話を聞きました。
山田:
とうとう北方領土も日本で一番古い建物だった択捉の郵便局がなくなりました。
山本:
これは修学旅行ですね。修学旅行だけじゃなくて、ここでコンサートをやったり国会まで開いているんです(笑)。全部アピールです。ここで国際ヨットレース大会をやるというような話も出ているみたいですね(笑)。
山田:
ただやはりこれだけこの小さい島にこだわらなければいけないというのは、普通に考えてやましいことがあるからとしか思えないわけですよね(笑)。
山本:
そうそう(笑)。
山田:
本来は多くの国民にしても、朴槿恵元大統領のお父さんも、日本のものであるということはわかっていながらやっていた。だから彼女のお父さんも「島を爆破してしまいたい」、「返すぐらいだったら、悔しいから爆破してしまいたい」と言っていました。韓国側にとってはこうでもしなければいけない島なんです。反日のイメージとしてつくり上げられた利用されている島なんだということが言えると思います。
山本:
極端な言い方ですが韓国人の日本に対する優越感とコンプレックスを象徴するのが独島だということが言えると思います。
松嶋:
こういった映像はテレビとかで見せるべき映像のような気がするんです。扱ってほしいなと思います。
山本:
日本側からも海上保安官に「このまま乗せて竹島近辺へ行ってくれ」とか、航空自衛隊に頼んで「上から写真を撮らせてくれ」ということを言ったんだけど、全く歯牙にもかけてもらえなかったです。「行ったら撃たれる」という、そういうことしか考えていないですから(笑)。