リアルになっただけじゃない! 『バイオハザード RE:2』のプレイステーション版との違いを解説。「周回いらずでシナリオが選べる」「アングルがカメラ越しになっている」
ゾンビの攻撃をかいくぐり、クリアを目指すゲーム『バイオハザード』シリーズの最新作『バイオハザード RE:2』。
今作は、そのオリジナル版であるプレイステーションソフト『バイオハザード2』と、どういった点が異なるのか。
今回は、その変更点などを解説した、ゲーム夜話さん投稿の動画「バイオハザードRE2「オリジナルとリメイクの比較・変更点」【ゲーム夜話-特別編】」をご紹介します。
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リアルに生まれ変わった物語と世界
まずゲーム冒頭で、レオン編とクレア編を選択することができます。オリジナルバージョンでは4種類のシナリオが用意された上で、表の行動の一部が、裏の行動に影響を及ぼすという、「ザッピングシステム」が採られていました。
一方、リメイク版では、近頃のゲームの遊ばれ方を考慮し、原作のように、4周もさせるのは負担ではないかと考え、ザッピングシステムは廃止し、レオン編とクレア編の、ふたつのシナリオに注力して作ったそうです。
オープニングシーン。真夜中に車を走らせ、ガソリンスタンドに立ち寄る、主人公のひとり「レオン」。
すると、床におびただしい血痕が……。リメイク版では、ここでプレイヤーに一旦操作が委ねられ、お店の様子をうかがうことに。
すると、人が首をおさえて座り込んでいました。大量の出血をしています。
さらに奥に進むと、恐ろしい形相をしたゾンビが。戦っていた警官は殺されてしまい、ここから操作のチュートリアルが始まります。
もう一人の主人公「クレア」と出会います。オリジナル版と比較しても、かなりリアルになっていることがわかります。
そして、物語の中心となる舞台・ラクーンシティに辿り着いたところで、先程のトレーラーが、レオンとクレアが乗るパトカーに突っ込むこととなります。
もう一度、ゾンビを「恐怖の対象」と認識させる
そして、いよいよ本編スタート。オリジナル版のゲーム開始時の弾薬数はわずか18発。ガンショップまでのゾンビは8体。すべてを倒すことは不可能であるため、必然的に避けて進まざるを得なくなり、ここで操作を覚えることになりました。
一方、リメイク版では、肩ごしのカメラアングルで『バイオハザード4』とほぼ同じ、シュータータイプの操作仕様になっています。
リメイク版でディレクターを務めた、門井一憲さんは、「昔ながらの“ゆっくり来るけど、しぶといゾンビ”という感覚を大事にしている」と語っています。もう一度、恐怖の対象として作り直そうというコンセプトがあり、それを実現するために、ゾンビの挙動や傷つき方、倒れ方などに徹底的にこだわったそうです。
また、当初は『バイオハザード7』のように、一人称視点にすることも検討されたようですが、レオンとクレアという人気の高いキャラクターを大事に表現することと、怖いゾンビを表現するために、肩越し視点を選択したそうです。
リメイク版のシナリオは、オリジナルの主てシナリオと、裏シナリオをミックスし、さらに、そこにアレンジを加えた内容になっています。
本作プロデューサーの神田剛さんは「“懐かしいけど新しいという部分”を感じていただきたい」と語っています。リメイク版をプレイしていると、見覚えのある部屋を訪れるたびに、オリジナルと同じ演出がなされているのか、それとも捻りが加えられているのかといった、別のドキドキ感もせり上がってきます。
いかがでしたでしょうか。
細部までリアルな表現にこだわりつつも、昔ながらの「恐怖」を忘れないような仕組みを盛り込ませている『バイオハザード RE:2』。しかしながら、オリジナル版をプレイしていなくとも面白く、ゾクゾクするような内容になっています。
シリーズファンの方も、未経験の方も、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。
バイオハザードRE2「オリジナルとリメイクの比較・変更点」【ゲーム夜話-特別編】
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