“ゆっくり解説動画”って見たことある? ほぼ毎日投稿する方々にアポとって話を聞いたら、マル秘エピソードが続々と飛び出した
ゆっくり解説。
「ゆっくり」と呼ばれる、霊夢や魔理沙といったキャラクターがテキストを読み上げ、様々なジャンルの解説や紹介などを行う動画のことだ。
みなさんも一度はニコニコ動画やYoutubeなどで、何らかのゆっくり解説動画を目にしたことがあるのではないだろうか?
しかし、ゆっくり解説をどんな人々が投稿しているのか、その素顔を知っている人はほとんどいないだろうと思う。
キャラクターがテキストを読み上げるという「ゆっくり」の特性上、投稿者の匿名性が高く、より彼らの正体は曖昧なものとなっている。
一体、彼らの目的、モチベーション、そして私生活は一体どんなものなのだろうか?
とんでもない雑学博士なのか、それとも……。
そこで今回、ゆっくり解説をノンジャンル、かつハイペースでニコニコ動画・Youtubeに投稿しているゆっくりするところさん、ゆっくり亭さんに取材を申し込んだ。
すると両者とも「素性を明かさなくていいのであれば」ということで快諾していただいた。
ゆっくりするところさん、ゆっくり亭さんの両名は、ネットで検索しただけでは簡単に出てこないような情報を収集し、分かりやすく編集している誠実な投稿者だと筆者は感じ、今回のオファーに至った。
インタビューは、「情報収集に1週間かけることもある」「家の床が抜けるほど本を読む」といった丁寧な動画制作の内側。
「動画制作一本で生活している」というマネタイズについてまで、赤裸々に語っていただいた。
「ゆっくり解説」を一度でも再生したことがある方であれば、とても興味深いエピソードが詰まったインタビューになったと思う。
なかなか触れることのできない「ゆっくり解説投稿者」の生の声を、ぜひ覗いてみて欲しい。
取材・文:金沢俊吾
──それでは、よろしくお願い致します!
ゆっくりするところ、ゆっくり亭:
よろしくお願いします!
──ちなみに、お互いのことはご存知だったのでしょうか?
ゆっくりするところ:
知ってましたよ。
ゆっくり亭:
知ってましたね。
ゆっくり動画を見るのが好きなので、ゆっくりするところさんの動画も見ています。
──なるほど! 今日は同じジャンルで活躍されているお2人に、いろいろお話聞ければと思います。
会社が潰れて動画投稿の道へ
──お2人とも毎日に近いハイペースで新作動画をアップされていますよね。「この人たち何者なんだろう」ってずっと気になっていたんです。
ゆっくりするところ:
ああ、それはよくコメントでも言われますね。
「毎日動画投稿しているけど、こいつ何者なんだろう。」「どうせ外注でしょう」みたいに書かれています(笑)。外注してないですよ!
──もう完全に1人でやられているんですか?
ゆっくりするところ:
はい、全て1人ですね。
動画投稿自体は去年から始めたんですが、3ヶ月前までは会社員だったんですよ。でも会社が潰れちゃって。それからはゆっくり解説動画だけで生活しています。
──おお、会社が……! 会社を辞めるまでは、特に「動画収入で食っていこう」みたいなつもりはなかったのですか?
ゆっくりするところ:
全然そういうつもりは無かったですね。
それまでは普通に趣味で投稿していました。でも動画の収入が出てきたタイミングで会社が潰れて。
「だったら、もっと動画投稿を頑張ろう」と思って、これ一本でやっている感じですね。
──ゆっくり亭さんはいかがでしょうか?
ゆっくり亭:
私は在宅でエンジニアの仕事をしています。
時間の融通は通勤するより利きやすいですが、仕事や生活の一部として動画制作をしている。って感じですね。
情報収集に1週間かけることも
──ゆっくりするところさんは動画制作で生計を立てられていて。ゆっくり亭さんは本職の傍らに制作しているとのことですが、どんな風に1日を過ごしているんでしょうか?
ゆっくりするところ:
そうですね、まず動画ネタの情報収集と台本書きに半日かかります。
動画の編集は2~3時間ぐらいですかね。資料を読むのがとにかく時間かかるんですよ。
──え、そんなにかかるんですか!? でもゆっくりするところさんは毎日動画投稿していますよね。かかりっきりじゃないと間に合わないような……。
ゆっくりするところ:
そうですね。だから起きている時間のほとんどをゆっくり解説に費やしています。
ゆっくり亭:
私は、ゆっくりするところさんほど投稿頻度は多くないですけど、かかる時間は大体似たような感じです。
もともと知識があるものは情報収集もスムーズなんですけど、詳しくないジャンルだと、1週間ぐらいかけて調べることもあります。
──はああ……。ちなみに、情報は主にどこから探すんですか。
ゆっくりするところ:
とにかく本をめちゃくちゃ読みますね。本屋にも図書館にも行きますが、家も本だらけで。
住んでいるアパートの床が抜けそうになるぐらいです(笑)。
──すごい、そこまで! ゆっくりするところさんも本も読まれますか?
ゆっくり亭:
そうですね。もちろんネットで調べることもありますけど、
ネットだけじゃなくて、図書館漁ったり本屋に行ったり、本はたくさん読むようにしています。
──正直、ネット検索だけでもゆっくり解説動画は作れますし、ラクできると思うんです。でもお2人は文献もしっかり読んで、時間かけて調べられるんですね。
ゆっくりするところ:
そうですね、それは大事にしているところです。
ゆっくり亭:
時間伸ばしというか、動画を膨らませるためだけにしょうもない文章を付けても、やっぱり視聴者に見透かされちゃうので。
意味のある情報を探してくるのは面倒なんですけど、そこはちゃんとやらなきゃと思っています。
「ゆっくり解説」は取っつきやすい
──お2人とも熱心に時間をかけて動画を作っていることは分かったのですが、そもそもどうして「ゆっくり解説」を投稿しようと思ったのですが?
ゆっくりするところ:
もともと東方が好きで、普段からゆっくり系の実況とか解説見るのが好きだったんですよ。
それで「カップラーメンの歴史」っていうゆっくり解説動画が面白いなと思って、「カップ焼きそばの歴史を見たい」って思って検索したんですね。
でも、なかったんですよ。
じゃあ自分で作るか。ということで「カップ焼きそばの歴史」のゆっくり解説動画を作って投稿したのが、一番最初ですね。
──淡々と話されてますが、「無いから自分で作ろう」って発想がすさまじいです……(笑)。動画制作の知見っていうのはお有りだったんですか?
ゆっくりするところ:
あ、そうですね。
小学生の頃からパソコンを自作するような子供だったんですよ。
あとは、中学生で格闘ゲームのコンボ動画をビデオに録画して編集したり。だから動画制作に抵抗はなかったです。
──現在はほぼ毎日投稿されていますが、なぜここまでの更新頻度になったのでしょうか?
ゆっくりするところ:
きっかけはまあ軽い感じでしたが、やってみたら意外と楽しくて。
投稿したら見てくれる人が多かったんですよ。やっぱり視聴者さんがコメントくれると嬉しいじゃないですか。
「じゃあもっとやってみよう」って、どんどん投稿していった感じですね。
──やっぱりコメントの存在大きいですよね。ゆっくり亭さんはいかがでしょうか?
ゆっくり亭:
私は、元々その辺で撮った動画をちょっと編集してアップロードするってことをやっていたんですよ。
──どういったものを撮られていたんですか?
ゆっくり亭:
もうホントに、その辺にいる猫とか雀を撮影したり。でも、ほとんど誰にも見てもらえなくて(笑)。
それで、最初は動画に字幕を載せてたんですけど、それだと味気なくて「やっぱり動画にはナレーションが欲しいな」って思ったんですよ。
──なるほど、ナレーション。
ゆっくり亭:
でも、自分で喋るのも得意じゃなくてどうしようって思ったときに、「ゆっくり解説」に出会ったんです。
世の中にゆっくり解説動画がいっぱいあるってことは、そんなに難しくないんじゃないかって思ったんですよ。そうしたら「ゆっくりMovieMaker」ってソフトを使えば誰でも簡単に作れることを知って、それでやってみたのがきっかけですね。
ゆっくりするところ:
「ゆっくり解説」っていうジャンル自体がもうニコニコ動画のなかで確立されていたし、投稿すれば一定数見てもらえるんじゃないかっていう安心感みたいなものがありましたよね。
ゆっくり亭:
そうですね。「ゆっくり」の固定ファンがいるのは、やっぱり始める上で大きいと思います。
あとはやっぱり、文字を打ち込めばとにかく喋ってくれる「ゆっくりMovieMaker」の取っつきやすさがゆっくり解説に入りやすい理由かなと思いますね。
ネタ選びは生活のなかのちょっとした出会いから
──ゆっくり解説の投稿者がたくさんいるというお話が出ましたが、多くの方って特定の得意ジャンルを持っているイメージがあるんです。宇宙だったり科学や歴史だったり。その中で、お2人はノンジャンルで幅広いテーマを扱っているのが特徴的だなと思うのですが、その辺りは自覚的にやられているのでしょうか?
ゆっくりするところ:
うーん……そうですね。
確かにノンジャンルで始めて、今も何でもやろうっていう気持ちはあります。いろんな事に興味はあるので、自分が面白いと思う動画なら何でも作ろうって思っていますね。
あとは、最近は過去の事件を取り扱うことが多いんですけど、それは視聴者からコメントでリクエストを頂くんです。
リクエストの中で調べてみたら興味が湧いて実際に動画にする、ということも増えてきましたね。
──ゆっくりするところさんの事件シリーズ、めちゃくちゃ面白いです! ゆっくり亭さんは、ネタの選び方についてはいかがですか?
ゆっくり亭:
ネタはもう、思い付きですね。
一般的に1つのジャンルを固めた方が視聴者が増えやすいとは言われているみたいなんですが。
逆にジャンルを固めちゃうと、今度はネタが段々続かなくなってくるかなと思って。
ゆっくりするところ:
それはありますね。
だから、ネタが尽きないようにするために、まず興味があるところを片っ端から作っていくっていう感じですかね。その方がやる気も続きますしね。
──最近だとゆっくり亭さんの「企業名が地名になった会社地名」がとても面白くて。例えば、あの動画はどういった興味で調べ始めるんですか?
ゆっくり亭:
あれは、なんとなく図書館に行って地理の本を読んでいたら、たまたま企業名がそのまま地名になっている場所を発見したんですよ。
「これいけるんじゃないか」っていうことで、調べてみたらどんどん見つかって1本の動画になりました。
──本当に生活の中で出会った興味のあることを動画にするって感じですね。
ゆっくり亭:
そうですね。ホントにもう、思い付いたら調べる、の繰り返しです。
最近だとゾウの動画を作ったんですけど、それは新聞で動物園のニュースが載っていたんです。そこにちょろっと「ゾウが日本に来たのは江戸時代なんたらかんたら……」って書いてあって、調べてみたらすごく面白いエピソードだったので、動画にしてみました。
私生活では雑学博士?
──興味を持ったネタを調べて、ゆっくり解説動画を作る。という作業を繰り返す中で、やっぱり私生活でもだんだん雑学博士みたくなっていくものなのでしょうか?
ゆっくり亭:
うーん、それはあまり以前と変わらないですね。たくさん調べはするけど、別に研究者ってわけじゃないので。
──でも、例えばゾウの解説動画を作ったら、ゾウについての知識が1個増えるわけじゃないですか。
ゆっくり亭:
まあ、知ったところで使い道ないですけどね。
一同:
(笑)
──元も子もないですけど(笑)、でも、それが雑学の面白いところでもありますよね。知ること自体がもう楽しいというか。
ゆっくり亭:
そうですね、知る過程を楽しんでいるっていうのは、本当にそうだと思います。
──ゆっくりするところさんはいかがでしょうか? それこそ過去の事件については、相当詳しくなられたんじゃないですか?
ゆっくりするところ:
ああ、そうかもしれないですね。
自分が産まれる前の事って、調べる機会がないと知れないことなんで。やっぱり動画制作をやる前よりは知識がかなり増えましたね。
自分の中のボキャブラリーが、どんどん増えていっている感覚はあります。
──そうですよね。図書館に足を運んで文献を読んで、しっかり自分の中に知識が定着するんだろうなと思います。
ゆっくり亭:
しっかり調べることで、今まではボヤッとしか知らなかったことがより深く正確に分かるようになるんです。
例えば、「ゾウが江戸時代に来た」位は知ってましたけど、それがどんな経緯だったか、調べることではじめて知ることができたり。
ネタ被りはチェックするか?
──お2人ともご自身が気になったことを動画にするということですが、ほかの投稿者さんとのネタ被りは事前にチェックするんですか?
ゆっくり亭:
そうですね。動画作る前に、一応全く同じ動画があるかどうかっていうのは調べます。
ゆっくりするところ:
逆に、自分は全くしないですね。
やっぱりその台本を自分で書いているからネタ被りしたとしても、伝え方が違えば全く同じものにはならないっていう考え方なんです。
ゆっくり亭:
同じネタでも、台本や喋り方、喋るテンポでガラッと印象が変わっちゃいますからね。霊夢と魔理沙を逆転させても変わるし。
ゆっくりするところ:
全然違うと思いますね。やっぱりその台本もそうですし、掛け合いのスピードもそうですし。あとは演出の仕方も全然変わってくるので。フォーマットは一緒でも、出来上がるものは全然違うんじゃないかな。
あと、私の場合は、視聴者さんから「このネタ他のゆっくりチャンネルで取り上げられてるけど、うちのチャンネルバージョン見たいから作ってくれよ」っていうコメントをもらうこともあります。
──ゆっくりするところさんの個性を好きでいてくれるようで、それはうれしいコメントですね。
ゆっくり亭:
霊夢が異様にめちゃめちゃ早く喋るチャンネルとかもあるんですけど、あれはあれで味があって良いんですよ。
だから、ネタが被っても作り手次第っていうのは本当にそうだと思いますね。
ゆっくりのスピードとイントネーション
──喋るテンポやスピードに個性が出るとのことですが、具体的にどのように意識して調整されているんですか?
ゆっくりするところ:
やっぱり自分が動画を見て聞きやすいスピードを意識していますね。
あと「ゆっくりMovieMaker」で喋らせる時って、イントネーションがおかしくなる場合とかあるんですよ。変なイントネーションを見つけたら、細かく修正して普通に人間が会話しているような印象に調整します。
ゆっくり亭:
ゆっくりの独特なイントネーションは、味があって好きっていう人も多いですよね。私もあの棒読みっぽいイントネーションが好きなんですよ。
私はスクリプトの数値通りに喋って貰って、基本的には修正しないですね。
ゆっくりするところ:
その良さも分かります!「ゆっくりっぽい」っていうか。
──ゆっくり亭さんは、あえて機械音声っぽさを残すっていう考え方ですね。
ゆっくり亭:
そうですね、読み間違い以外はイントネーションとかが変になっても、それはそのまま喋ってもらっています。
ゆっくりするところ:
私の場合は、音だけ聞いてる視聴者がけっこう多いんですね。
たまになんですけど「目が見えないけどこの動画いつも聞いています」って言ってくれている人とかもいるんで。
そういう人からしたらイントネーションがおかしかったりすると話が頭に入ってこないと思うので、なるべく聞き取りやすくするようにはしていますね。
──お話聞いていて、もちろん聞き取りやすいのも大事だし、「ゆっくり」っぽいイントネーションのファンもいるでしょうし、どちらが正解ってわけでもないんだろうなと思いました。
ゆっくり亭:
はい、本当にそうだと思います。
ゆっくりするところ:
そうですね、その振れ幅みたいなものが「ゆっくり」面白さということだと思います。
やっぱり、「ゆっくり動画」って、ご本人が実況しているような動画に比べて、個性を出すのが難しいジャンルだとあると思うんですよね。だからこそ、テンポだったり、イントネーションにそれぞれがこだわりを持って作っているんだと思います。
Youtubeとニコニコ動画
──お2人とも、動画をYouTubeとニコニコそれぞれアップされていますよね。ユーザー層だったり、両者の違いを感じることはありますか?
ゆっくりするところ:
それはもう明確に違いますね。まずコメントの仕組みが全然違いますよね。
YouTubeはコメントした人の情報がわかるんで比較的おとなしいコメントが多い気がします。
ニコニコ動画は匿名性が高い分、まあ過激なコメントもけっこうあります。その分、ニコニコのコメントのほうが本音で書いてくれている気がして動画作りの参考になることも多いですね。
ゆっくり亭:
あとはユーザー層も若干違いますよね。年齢層もニコニコの方がYoutubeより高い気がします。
ゆっくりするところ:
そうですね、動画のアナリティクス見ているとニコニコは30代40代が多くて、YouTubeは10代20代が多い印象です。
──同じ動画を投稿して、YouTubeでは再生回数が伸びたのにニコニコで伸びないとか、その逆みたいなことはあるのでしょうか?
ゆっくり亭:
ありますね。
ニコニコは「ゆっくり」だけを内容に関わらず見る人達が一定数いるっていう印象です。
YouTubeはネタの文言の検索で動画にたどり着いていると思います。なので、「ゆっくり解説」というジャンルとしてみれば、ニコニコの方が反響が大きいんじゃないかなと思います。
ゆっくりするところ:
そうですね、やっぱりニコニコには「ゆっくり」の一定のファンが最初からいる状態だと思っています。その分、やっぱりニコニコの方が伸びが良かった動画が多いですね。
──正直、ニコニコに投稿していた方々がYoutubeだけに移行するパターンも多いと思うのですが、お2人は、今後も両方に投稿し続けるのでしょうか?
ゆっくりするところ:
はい、投稿に手間がかかるわけでもないし、やらない理由がないって感じですね。動画出せる場所があるんだったら、どんどん活用したいと思っています。
それに、ニコニコの方が収益化のハードルが圧倒的に低いんですよ。そういう部分はYouTubeより強いですよね。YouTubeの場合だと収益化のラインが結構厳しくなってきているので、ニコニコの方が間口は広いのかなと。
でも、ニコニコの「クリエイター奨励プログラム」、意外と知られてないですよね。
ゆっくり亭:
うん、あんまり知られてないですよね。
──なるほど、ありがとうございます。もっと多くの人に知ってもらえるように我々も努力します…!
自分が面白いと思える動画を作りたい
──最後に、今後の目標がありましたら聞かせてください。
ゆっくりするところ:
私の場合は、チャンネルを大きくするとかいうよりは、やっぱり今まで見てくれている人を大事にしたいっていう気持ちが強いです。
あとはやっぱり、自分が面白いと思える動画をどんどん作っていくのが楽しいので、なるべくこういうことが長く出来るようにしたいなと。
──いま楽しんで動画を見ている方々に喜んでもらえるようなものを。なおかつ、ご本人も楽しめるように。
ゆっくりするところ:
そうですね。この活動を楽しみながら、長く続けれたらいいなって思っています。
──ゆっくり亭さんはいかがですか?
ゆっくり亭:
基本的にはゆっくりするところさんと同じで、今の調子で続けていきたいです。
やっぱりゆっくり解説動画を見るのが好きなんですよ。だから、投稿者の一端に自分もなりたいなっていう想いが強いです。
まぁハッキリ言えば自己満足かもしれないです。誰も見なくても東方のゆっくり達を使って自分の好きな事を話すっていう。
ゆっくりするところ:
そうですね。やっぱり自分が見たい動画を作ろうっていうのが一番のモチベーションだと思います。
私はそれプラス、視聴者から反応が返ってくるのが楽しいので、その2つがあればずっと続けていきたいですね。
──お2人とも本当に「ゆっくり」が大好きで、楽しんで動画を作られているのがとても素敵だと思いました。動画を高頻度で投稿している人の「しんどい」って話もよく聞くのですが、お2人は全然そんな感じはなさそうですね。
ゆっくりするところ:
しんどいって感じたことは一度も無いですね。やらされていることではないんで。とにかく普通に楽しんでやっていますよ。
ゆっくり亭:
そうそう、義務じゃないですからね。確かに「視聴者増やす為には週1本投稿していけ」みたいな話もありますけど、別に投稿しなかったからといって罰せられるわけじゃないし、やりたいときにやる。っていうことを続けていきたいと思います。
──本日はありがとうございました、これからも動画の投稿楽しみにしております!
筆者は普段から「ゆっくり解説」を楽しんでいるが、
中でも、ゆっくりするところさん、ゆっくり亭さんの動画は特に内容が充実していて、
よほどの雑学博士か、丁寧なリサーチを行っているのだろうと思っていた。
しかし、まさか1日~1週間かけて、図書館まで行って調べているとは思わなかった。
その熱量が、日常から生まれた興味と「ゆっくり解説」好きとして純粋に楽しむ心から来ているのは、もっと想定外だった。
手前味噌な締めになってしまい大変恐縮だが、
こんなに面白い方々が真剣に、楽しみながら、面白い動画を作ってたくさん投稿してくれているニコニコ動画はやっぱり面白い!
そう思わずにはいられないインタビューだった。
本記事を読んでいただいた多くの方にも、ぜひ「ゆっくり解説」の世界に足を踏み入れていただければ幸いだ。