オリジナルの「ビーダマン」を3Dプリンターを使って作ってみた! 片手発射、片手給弾による途切れない連射が可能な仕組みに
今回紹介するのは、tekeliliさん投稿の『オリジナルビーダマンっぽいものを作ったお話【前編】』『オリジナルビーダマンっぽいものを作ったお話【後編】』という動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
まだまだ改良の余地はありますが、とりあえずこれでオリジナルビーダマン1号は完成です。
レバー式のトリガーは片手でも撃ちやすいですが、指が攣りそうになるのが難点ですね。
おい、そこ。歳のせいとか言うな!
ビー玉を発射する玩具『ビーダマン』。
現在、ビーダマンは生産・販売が終了しており入手がしずらいのが現状です。
最近では一昔前に比べて3Dプリンターの普及しており、3Dプリンターを使ってオリジナルビーダマンを作成する人たちが増えているそうです。
そこでtekeliliさんもその流れに乗る形でオリジナルビーダマンの作成に取り掛かりました。
今回の制作物に求めるポイントは3つ。
1:部品を後から交換できるようにする。
2:正規品との互換性は考えない。
3:何かしらのギミックや特徴を盛り込む。
になります。1は壊れたり、改造をしたくなった時の為です。2は文字通りになります。3は元々製品には特有のギミックがあり、それに倣って設計する形となっています。
まず設計ですが、『PI-EXシリーズ』と呼ばれるビーダマンをベースに作ります。このシリーズでは「EXフレーム」と呼ばれる共通のフレームに各種パーツを取り付けるといったものになっています。
これによって柔軟なカスタマイズが可能で「フレームに各種パーツを装着していく」という形式で作っていきます。
各種パーツに加えてフレーム自体も分割します。これは出力するパーツの大きさを小さくするためです。なぜかというと今回の出力方式では造形物が大きい程出力に時間がかかるそうです。
そのため、万が一長時間の出力で失敗すると大変なことになるため、失敗や修正でやり直しが必要になってもその部分だけ交換できるようにパーツはなるべく分割して設計します。
そういった問題を考慮してモデリングしたのがコチラ。上から「マガジンフレーム」「トリガーフレーム」「フットフレーム」の3つのパーツ構成で作られています。
今回「トリガーフレーム」の部分に3の「何かしらのギミックや特徴を盛り込む」を取り入れます。
実施するのが「ビー玉の発射方向を下へ傾ける」になります。通常の発射口だと地面に対して並行なのですが、これだと発射口と地面に高低差があるのでビー玉が落下することになり、地面にぶつかった際の衝撃で弾道のブレやパワーロスが起こるのではないかと考えたそうです。
今回の形では「落下の衝撃を抑え、より安定したショットが可能になるのでは?」という思惑で作成したそうです。
そして出力したものがコチラ。左が実際のEXフレーム、右が今回出力したフレームです。かなり大きめのサイズでフレームだけでOSビーダマンくらいのボリュームとなっています。
次はトリガー部分を作ります。今回はレバーを下げるとビー玉を発射するスマッシュトリガーと同じような方式を採用します。このスマッシュトリガーは『EXビーダマン クールヘリオス』に実装されたトリガーパーツです。
今回はこちらのトリガーを参考にしています。
そんなトリガー部分を出力して動作を確認したところ、なぜか動きがよろしくありません。
中を確認したところ、どうやら内側の樹脂が「ニーハイの上のムチムチ太ももみたいに盛り上がってしまっているのが良くない」とのこと。そのため、削ることで対応しました。
その他、必要なパーツを出力して組み合わせたのがコチラ。これにトリガーや頭部分などを取り付ければ……。
オリジナルビーダマンの完成です。かなり凝ったデザインに動画内でも「これは少年心くすぐられますねぇ」「おーーー」「かっこいい」といったコメントが寄せられていました。
これにビーダマン界隈で有名なペットボトル「オランジーナ」を取り付けて、実射に移ります!
かなりの速度で連射しているのが分かります。中々の爽快感に「た、楽しいぃ~!」とtekeliliさんもご満悦のようです。
そんなオリジナルビーダマンですがダイジェストに紹介したので、より詳しい制作過程に興味のある方は、ぜひ動画をご視聴ください!
視聴者のコメント
この機体のデザイン好みかも
かっこいい
おー
たのしみ
オランジーナすげぇ
▼動画はこちらから視聴できます▼
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