【北朝鮮】万景峰号の元乗組員が都内でタクシー運転手に。しかもその人の話がめちゃくちゃ面白かった件
ミュージシャンであり潜入ライターのニポポ氏が“怪しい”情報を紹介しまくる破天荒チャンネル「超ニポポの怪しい動画ワールド」(毎週水曜日21時)が、3月28日に配信されました。
放送内でニポポ氏は、北朝鮮への潜入情報を公開すべく、テレビ東京の深夜番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」の収録に参加した帰りに、北朝鮮と日本との海路を繋いだ「万景峰号」の添乗員と出会った際のエピソードを語りました。
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万景峰号の風呂は海水のまま入る
番組収録が終わり、帰りのタクシーに乗り込んだ際、ドライバーと以下のようなやり取りがあったという。
運転手:
今日は何かの撮影ですか?ニポポ:
そうだったんですよ。変なところに行ったりする素人なんですけど、トーク番組に出してもらって。運転手:
どこに行かれたんですか?ニポポ:
北朝鮮に行った時の話をして、行ったら意外とみんな優しくて、楽しいこともあってっていう話をしたかったんですけど、まだやっぱり北朝鮮に対する風当たりっていうのは強くて。みんなが求めてる情報って、北朝鮮の飢餓であったり、危険であったり、恐怖であったり。3Kみたいな感じですよ。それで思うように喋れなかったんですよ。運転手:
お客さん!やっと私の喋れる人が来ましたよ!ニポポ:
え? なんか繋がりでもあるんですか?運転手:
実は私、万景峰号の添乗員だったんです。
なんと、北朝鮮と日本の海路を繋いだ連絡船「万景峰号」の元添乗員とのまさかの出会いがあったというのだ。
ニポポ:
え? もしかして万景峰号’92【※】の方ですか?※万景峰号’92
金日成主席の80歳の誕生日を記念して、北朝鮮を支持する在日韓国・朝鮮人の寄付資金で建造し、北朝鮮に寄贈された貨客船。運転手:
そうです、92です。ニポポ:
じゃあ最新鋭の設備の方じゃないですか!運転手:
いや、よくご存知ですね!ニポポ:
そっち系の国籍を持ってらっしゃるんですか?運転手:
実際は総連系の人しか乗れないんですけど、私は日本人なんですよ。だけど添乗員をやってまして。ニポポ:
万景峰号の話、ちょっと聞かせてくださいよ。運転手:
あそこはとんでもないですよ。たとえば、お風呂があるんだけど、お湯が3分の1くらいしか入ってない。なぜなら、波で全部こぼれちゃうから。せっかくだから浸かろうと思って入るんだけど、海水でベットベトになる。日本の船とかだと、海水を真水にする装置がついてるんだけど、万景峰号のお湯は海水のまま。サッパリしようと思って入ると、ベットベトになって帰ってくることになる。すごい風呂でしたよ~!そして、実は北朝鮮の人って、おもてなしが命題として与えられているんです。楽しんで帰ってもらうことが自分たちの仕事。それを一生懸命やる。
ニポポ:
いや~そうですよね! そういうことを番組で発信したかったんだけど、やっぱり無理で……。運転手:
まだ時代が追いついてないのかもしれませんね。
このように、北朝鮮の知られざる一面については、まだまだ世間には浸透していないのである。
他国の社会的裏事情も把握
さらにこの運転手は、他の国でも添乗員を重ね、その国の裏社会にまで繋がるかなり広い知識を持っていたという。一例として挙げられたのが、ISISの占拠で知られた危険地帯フィリピンの「ミンダナオ島」。ここに観光客を連れて行ったこともあるそうで、それについても、ニポポ氏との会話は盛り上がった模様。
ニポポ:
実は僕も友達が、具体的な罪状は言えませんが、過去にミンダナオ島で捕まっているんですよ。運転手:
あ、それ、いくらかお金を払ったら出られますよ。ニポポ:
良く知ってますね! 実際に金銭の支払いで釈放されていたようで。運転手:
それ、実は公共機関の警察ではないですから。ダミーの警官が、ダミーの牢屋に入れて、お金を取ってるだけの施設ですから。ニポポ:
そんなのもあるんだ~!僕、フリーメイソン【※】に行ってたこともあるんですが、その時に聞いたのが、フィリピンでは、フリーメイソンに所属しているメンバーじゃないと政界に入れないんですよ。大統領とかね。
※フリーメイソン
16世紀後半~17世紀初頭に、判然としない起源から起きた友愛結社および秘密結社。運転手:
それ、そうなんですよ。ニポポ:
ご存知なんですね!
この流れに、視聴者からは「是非その人をゲストに!」という言葉が続々と出されたが、残念ながら彼には守秘義務契約があるため、添乗員として知り得た情報を発信できない制限があるという。
さらに、このタクシードライバーは熟練の人物であるため、事件現場のテレビ局取材クルーを運ぶ役割も担っているようで、警察の敷く規制線の内側に入る方法なども知っており、その一部をニポポ氏に伝授したのだとか。
尽きないエピソードに視聴者からは「1年に1度でいいから24時間放送を希望」という声も入り、これには「えっと、何で地球救えばいい?」と満更でもないニポポ氏。もしかすると、近い将来に24時間企画も、どこかで実現してしまうかもしれない。
出演者情報
■ニポポ(fromトンガリキッズ)(@tongarikids)
2005年スーパーマリオブラザーズの楽曲をフィーチャーした「B-DASH!」にて スマッシュヒットを飛ばすも、実は当時探偵会社勤務。その後は潜入ライターとして北朝鮮をはじめとする様々な危険スポットや 宗教団体、心霊スポット、珍スポットへの取材を手がけておりイベント出演も多数。 また団塊ジュニア的昭和グッズコレクターとして私設資料館も持つなどその活動と知識は幅広い。
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