「GLAY」HISASHIが語るニコニコ超会議の思い出、「ニコニコ」ロゴ8年ぶりリニューアルetc… 『週刊ニコニコインフォ 第17号』レポート
今のニコニコを伝える、今後のニコニコについてみんなで考える番組『週刊ニコニコインフォ』。
17回目の放送では、司会に百花繚乱氏、運営から栗田穣崇氏、ピックアップゲストにはロックバンド「GLAY」のギタリストのHISASHI氏が登場。下記の項目について番組で取り上げました。
■目次
・「ゴールデンボンバー全国縦断無観客ライブ」など、直近で盛り上がった公式生放送
・「板チョコの作り方」など、話題になったユーザー投稿動画
・ロックバンド・GLAYのギタリストHISASHI氏が登場! 思い入れのある動画、ニコニコ超会議の思い出などエピソードを語る
・「ニコニコ」ロゴを8年ぶりにリニューアル
ニコニコで今話題の公式生放送&ユーザー投稿動画
番組は、ニコニコで今盛り上がっているコンテンツを紹介する『あつまれ!ニコニコ盛り盛り』からスタートとなります。
この1週間で話題になった公式生放送としてピックアップされたのは、10月16日に放送された、『ゴールデンボンバー全国縦断無観客ライブ「エアーツアー」』。
このツアーでは、「せめて配信上だけでもツアー先での雰囲気を……」との考えから、演出にも各地の要素や雰囲気がたっぷりと詰め込まれていたことを紹介しました。
コーナーで紹介したコンテンツは以下の通りです。
・浮世絵専門の太田記念美術館を巡り葛飾北斎の作品を摺ってみる生放送【ニコニコ美術館】
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327866473
・【河野(こうの)太郎(たろう)のLIVE配信】たろうとかたろう
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv328448231
・名取さなと「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」同時視聴&一挙放送
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv328517951
ドリカム初のオンライン・イヴェント『DREAMS COME TRUE WINTER FANTASIA 2020(にせんにじゅう) DOSCO(ドスコ) prime(プライム) ニコ生 PARTY !!! -幕張イベントホールのはずだった編』を紹介する際には、この「ドスコプライム ニコ生パーティ」が、年内いっぱい毎週土曜日に開催決定との情報も告知しました。
続いて、ユーザーのみなさんからTwitterで寄せられた動画の中から、『【2020缶詰祭】ハイ、どうぞ!』を紹介。
さらに動画制作者のイカロ(コアラ)氏から寄せられたコメントもあわせて紹介。
「この動画は「2020缶詰祭」という企画に参加するために作りました。 また、この生放送が行われる10/23から10日間、お米を使った料理をテーマとした企画、 謝米祭(しゃこめさい)が始まりますので 興味がわいた方は是非チェックしてみてください」。
他に紹介したユーザー動画は以下の通りです。
・【東方:DIY】マスタースパークを撃てる八卦炉を作ったった!
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37653645
・ペーパークラフト 燦鳥ノム
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37614170
さらに、ユーザー投稿動画の中で最近盛り上がったものをピックアップ! 今回は「料理」「期待の古参」などを中心に紹介しました。
『板チョコの作り方』を紹介する際には、動画制作者のロウアイキュー氏より寄せられた「むしゃくしゃしてやった」とのコメントも紹介しました。
他に紹介したユーザー投稿動画は以下の通りです。
・【悪霊退散】レッツゴー!陰陽師 踊ってみた
https://www.nicovideo.jp/watch/sm36715398
・【ソーセージ】マクドナルドのビックマックセットを詰める
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37631567
Twitterハッシュタグ「#週刊ニコニコインフォ」「#参加」でみなさんからの情報を募集しています。
GLAYギタリストとして知られるHISASHI氏がゲスト出演!
今週のゲストコーナーには、ロックバンド・GLAYのギタリストで、インターネットでも積極的に活動を続けるHISASHI氏がリモートゲストとして登場しました。
──ネット文化に興味を持ったのはいつ頃ですか?
HISASHI氏(以下、HISASHI):
コンピューター自体に興味を持ったのは小学校の頃ですね。当時はマイコンブームでした。
ネットが普及しネット文化に興味を持ったのは1994~1995年頃で、Macintoshが購入しやすい価格のPerformaシリーズ(個人・家庭用)のモデルを発表しました。
当時はまだパソコン通信の時代、ようやくインターネットが世になじみ始めたという感じで、その頃にアナログモデムと一緒に買い揃えました。
──ニコニコにはどのようなイメージをお持ちですか?
HISASHI:
ネットが普及し始めた頃ってわりと混沌としていて、その時代って決して悪い時代だとは思っていません。ニコニコにはそんな頃からある「ネットだから出会えるもの」があるように感じています。
──自分の投稿した動画で思い入れの強い作品は?
HISASHI:
『もってけ!セーラー服 ver.hisashi』です。
アニメが好きなんですが、ギターって“泥臭い”楽器なので、あまり当時のアニメソングになじまないようなところもありました。
そこで、「自分がもしレコーディングメンバーだったらどう弾くか」という“もしもシリーズ”として投稿してみました。
スラップ奏法【※1】のイントロから入るんですが、この動画に挑むまでスラップが出来なかったんですよ。なので、この動画のおかげでうまくなりました(笑)。
プロとして甘んじてはいけないという思いもあり、トレモロ【※2】で音を揺らしてみたり、アーミング【※3】もそうですけど、色々な要素に挑戦しています。ギターの可能性ってまだまだあるんだなと知ってほしくてこの動画を投稿しています。
※1 スラップ奏法
ベースの演奏技法のひとつで、指で弦を引っ張ったり、叩いたりする奏法
※2 トレモロ
単一の高さの音を連続して小刻みに演奏する技法、または複数の高さの音を交互に小刻みに演奏する技法
※3 アーミング
ビブラート・ユニットを使用したエレクトリックギターの奏法
──自分が投稿したもの以外で印象に残っている動画は?
HISASHI:
・[MV] 脱法ロック / Neru feat. 鏡音レン
https://www.nicovideo.jp/watch/sm29081909
・小夜子歌ってみた ver96猫
https://www.nicovideo.jp/watch/sm18309329
1本目は『[MV] 脱法ロック / Neru feat. 鏡音レン』です。GLAYに「彼女はゾンビ」という曲があるんですが、この曲のMVの絵を描いてほしいとお願いするきっかけになった動画です。
直接メールをさせて頂きました(笑)。
──どういった絵柄でいこうかなどメンバーのみなさんとは相談されたんですか?
HISASHI:
メンバーに言っても理解されないと思ったので、とりあえず信じてついてきてもらいました。こういった今まで出会えなかった人との出会いも、ネットやSNSの魅力かなと思っています。
HISASHI:
2本目は『小夜子歌ってみた ver96猫』です。
この曲は何気ない日常をすごくリアルに切り取ったものに聞こえて、元々は初音ミクの曲なんですが、2次元が3次元になって、どんどんリアルになっていく印象を受けたんです。96猫さんとはこのあと楽曲でご一緒させて頂くことにもなりました。
ニコニコやネットで発信される音楽には、これまでのメジャー音楽シーンにない自由さがあると感じています。
──動画投稿のうえで、心掛けていることはありますか?
HISASHI:
最初の投稿の時に、偶然お面が映りこんでいたんです。それがコメントでかなり拾われていたので、これは絶対次回からも残そうと思い、動画を投稿しています。
そういったコメントを通じた小ネタも面白がっています。本当にみんなコメントのセンスがいいですね!
──モチベーションの上がる視聴者反応はありますか?
HISASHI:
「こんなことをしてほしい」「こんなところが見たい」といった要望、求めているものが書き込まれると嬉しいですね。
コロナの影響もあり、今年の6月からはニコ生でできるだけ放送しようと活動を続けているんですが、やればやるほど画質や音、スイッチングなどを自分でやりたくなってしまい、これまで見たことがないような機材まで買い揃えて自分で操作しています。
──GLAYのHISASHIさんと、配信者HISASHIさんの住み分けなどはしていらっしゃいますか?
HISASHI:
僕はGLAYの中でも自由に育てられている方なので、ネットやアニメ方面も自由に担当させてもらっています。それが自由な発想の活動にも繋がっています。
特に2000年代のGLAYは活動の幅を広げることも楽しみながら出来ています。
栗田:
自由な仕事と言えばタモリ俱楽部にも出演されてましたね。
HISASHI:
タモリ俱楽部だけはどんなに忙しくても受けるようにしています(笑)。
──ネット活動がアーティスト活動に影響を与えた部分は大きいですか?
HISASHI:
やはり普段出会えない方とのコラボレーションが非常に魅力的ですね。刺激も大きいです。僕らの知らない文化だったり表現方法に触れることが出来ます。
僕らはパソコンという前の世代なので、今のスマホ世代にはとにかく興味が湧くことが沢山あるんです。それを文化として取り入れてGLAYにも反映させるようにしています。
──投稿動画での映り方など気にされていますか?
HISASHI:
最初の動画では顔の下半分だったり、ちゃんと映ってなかったりもしました(笑)。
それでも「どうせ映るなら高画質で残したいな」と思うようになり、今では背景のボケ感も大切にしています。
──ニコニコならではの楽しみ方などありますか?
HISASHI:
やっぱりコメントが流れるのが楽しいですね。
自分の楽しみ方としては、GLAYの曲でも実際はギターが入っていない曲にギターを入れてみたり、ちょっと外れた音を使ってみたり、弦なんかも1本無くたっていいんじゃないかと思ってます(笑)。
もっと時代に風穴を開けていきたいですね。みなさんにももっともっと自由に聞いて頂けたらと思っています。
──ニコニコ超会議への参加も多いですが、HISASHIさんからみた超会議はいかがですか?
HISASHI:
去年も出させて頂きました。僕の夢だったGLAYとしても出させて頂きました。メンバー説得しました!
あの超会議の雰囲気はリハの段階から大好きなんです。色んな文化がそこに集結しているという空気感。ジャンルもバラバラですし、メインステージの出し物も年によって大きく変わったりしますし、そういったネット文化がリアルに感じられる場所だと思っています。
知らないものに触れることも出来るので、いまだに好きですね。
百花繚乱:
昨年は伝説のライブになりましたね!
HISASHI:
対バン【※】がやりたいということでオーダーをだしたところ、ツアーも忙しいのにゴールデンボンバーが来てくれました。
この時、平成と令和の入れ替わりの時期だったので、GLAYが平成最後に演奏した曲が「女々しくて」になりまして、これは誤算でした(笑)。
※対バン
ライブイベントで複数のバンドが入れ替わりつつ出演して共演すること
──ニコニコとYouTubeの使い分けなどいかがですか?
HISASHI:
YouTubeは間口の広さ、そこからの広がりが魅力の一つだと思っています。今はテレビタレントの方がどんどんYouTube進出していたり、テレビではなくスマホで見る文化が広がっています。
僕は「演奏してみた」というフィールドなので、ニコニコの方が近いのかなというイメージを持っています。
なので、演奏はニコニコ、配信はYouTubeといった使い分けをしています。ワンオペの配信なので、毎回どこか1か所失敗してしまいます(笑)。
──今後こんな配信をしてみたいといったビジョンはいかがですか?
HISASHI:
コンビニスイーツを紹介するコーナーがあるんですが、視聴者のみなさんと盛り上がれると嬉しいですね。今食べたいのはイタリアンプリンです(笑)。
一同:
(笑)
──12月にはボーカロイド文化にまつわる全ての人々が楽しめるイベント「The VOCALOID Collection ~2020 Winter~」もあるので、是非コラボレーションなどもよろしくお願いいたします!
HISASHI:
是非是非!
──HISASHIさんが「毎日行きたい!」という気持ちになれるネット上の場所はどのようなところでしょうか。
HISASHI:
新商品や新しいものが好きなので、そういった新しい情報が集まるところには毎日行きたいと思いますね。
──最後に、番組恒例の質問でもあるんですが、HISASHIさんがネット上で最初に使ったハンドルネームって何だったんでしょうか。
HISASHI:
「ひすわし」です。鳥山明先生の助手の方の名前を使わせて頂いていました。オンラインゲームでも使っていたりするので、「ひすわし」がいたら僕だと思ってください(笑)。
約8年ぶりにロゴをリニューアル!
続いてのコーナーは、「niconicoの未来に向かって、ユーザーのみなさんとフィーチャリングして、共に歩んでいこう!」という「niconico future feature」です。
今回は、ニコニコのロゴを8年ぶりにリニューアルすることを発表しました。これまで「niconico」とアルファベット表記だったものが「ニコニコ」とカタカナ表記になり、10月27日より新ロゴに変更になります。
PC版・スマホ版(ブラウザ)の総合トップページを10月27日にリニューアルすることを発表。総合トップページの「目指す世界」やコンセプトもあわせて紹介しました。
番組の最後には、視聴者がニコニコならではの文化を支援できる「エージェント」的位置づけとなる会員制チャンネル「ニコニコ情報調査室SmileS」についても取り上げました。
(了)
番組インフォ
今回の『週刊ニコニコインフォ 第17号』の視聴はコチラから。
次回の週ニコゲストはちいたな氏、いよわ氏が出演予定!『週刊ニコニコインフォ 第18号』の番組の予約はコチラから。
番組ではユーザーのみなさんからも「取り上げて欲しいこと」を募集しています。
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