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左手で編み物をすると仕上がりが違う…!? 右手とは同じにならない理由を実際に編みながら解説してみた

 今回紹介するのは、べっちんさんが投稿した『なぜ左手編みと右手編みでは100%同じものが作れないのか?』という動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

左手に針を持っても右手に針を持っても動作としては対称に同じことができます。しかしできる編み目は完全に同じものにはなりません。それはなぜなのか。


 編み物の動画を多数投稿しているべっちんさんが、「なぜ、左手編みと右手編みでは100%同じものが作れないのか?」という動画を投稿しました。ていねいな解説で「なるほど!」と思わせてくれます。

 かぎ編みでは、一般的に針を右手に持つ前提で解説されています。しかし、左利きの人は、左手で編みたいと感じるのではないでしょうか。実は左手で編んだ場合には、右手で編んだ場合とは微妙に編み上がりが違ってきます。なぜ、そのようなことが起こるのかを解説します。

 糸は“より”をかけて作られています。“より”とは、ねじれのことですが、糸によってねじる方向が異なります。右下がりなら“Sより”、左下がりなら“Zより”と呼ばれます。“Sより”の糸は棒針向きで、“Zより”の糸はかぎ編み向きです。

 この違いは、編むときの糸のかけ方から生じます。棒針編みの場合は針の先端からみて反時計回りに糸をかけます。一方、かぎ編みは針の先端方向から見て時計回りに糸をかけています。そのため、ほどけにくい糸の”より”の向きが逆になります。

 かぎ編み向きの糸を、棒針編みの向きで何回かかけてみると、糸がほどけやすくなっているのがわかります。

 さて、左手で編んだ場合はどうでしょうか。糸がほどけにくい方向は、右手と逆になります。つまり、同じ糸を使っても、右手で編むか、左手で編むかで仕上がりに違いが出てしまいます。

 では、どのくらい異なるのでしょうか。“Zより”であるレース糸でかぎ編みをしてみます。すると、糸の割れという面で違いは見られませんでしたが、仕上がりについて細かく見ると、左手で編んだ方が“より”がゆるんでいました。

 よりの違いによる影響がどのくらい出るかは糸によって異なり、ほとんど気にならないことも多いそうです。違いがあるから左手で編んではいけないということではありません。Sよりの糸をかぎ編みする場合は左手編みが有利ですし、Sよりの糸の方が多く販売されています。かといって、右手編みと左手編み両方ができるようになるというのは現実的ではありません。
 べっちんさんは「結局は、自分が編みやすように編むのがいちばんいい。しかし、知識としては違いがあることは知っておいていいかなと思います」と解説しています。

 べっちんさんは『編み物が上達するための練習方法』という動画も投稿しています。なかなかキレイに編めないと悩んでいる方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

視聴者コメント

考えたことなかったー
納得!
左利きだからとても参考になります。
考えずに糸を買ってたなぁ
勉強になりました

文/高橋ホイコ

▼動画はこちらから視聴できます▼

なぜ左手編みと右手編みでは100%同じものが作れないのか?

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