歌い手 __(アンダーバー)と歌ってみた動画との出会い、替え歌の歌詞制作の裏側、ライブ出演が作品に与えた影響など紐解いていく
今のニコニコを伝える、今後のニコニコについてみんなで考える番組『週刊ニコニコインフォ』。
32回目の放送では、司会に百花繚乱氏、運営から栗田穣崇氏、そして今週のピックアップゲストコーナーには、歌い手などマルチに活動している__(アンダーバー)氏が登場。
10年以上活動している__(アンダーバー)氏が歌ってみたを始めたきっかけや思い入れの強い作品について言及。
さらに彼の代名詞であるフリーダム(替え歌の歌ってみた)のアイデアはどこから湧いてくるのか、フリーダムとフツーダム(通常の歌ってみた)を使い分けるコツや、これから新たにチャレンジしたいことについて包み隠さず語りました。
※本番組では、放送中映像の乱れがありましたが、2021年3月8日にタイムシフトの修復が完了しています
歌ってみたとの出会いは「思い出は億千万」
──前回ゲスト・柊マグネタイトさんより質問です。朝型ですか? 夜型ですか? また、一日の睡眠時間はどれくらいでしょうか? 集中できる時間帯などもお教えいただけると幸いです
__(アンダーバー)氏(以下、アンダーバー):
夜型と朝型を行ったり来たりしてましたが、最近は12時付近には寝ちゃいますね~。睡眠時間は5~6時間です。ホントはもっと寝たいですけど(笑)。
──ありがとうございます。では、まずニコニコを知ったきっかけを教えてください。
アンダーバー:
知ったのは2007年、知り合いから面白い動画サイトがあるよ~と教えてもらったのがきっかけです。そこからドップリハマりましたね~。
──自分の投稿した動画で思い入れの強い作品は?
アンダーバー:
やっぱり『フリーダムに「十面相」を歌ってみた』ですね。
この動画をきっかけに色んな人に見てもらえるようになったんで、思い出深い曲ですね。
──自分が投稿したもの以外で印象に残っている動画は?
アンダーバー:
『【ゴム】ロックマン2 おっくせんまん(Version ゴム)』で、めちゃくちゃ影響受けました!
──アンダーバーさんって自分で投稿した動画を見返したりしますか?
アンダーバー:
しますね。今、一緒に見返して不思議な気持ちになりました(笑)。
──歌ってみたと出会ったきっかけを教えてください。
アンダーバー:
これもきっかけはGOMさんの「思い出は億千万」なんです。
当時は歌ってみたという文化がなかったですからね。そこからボーカロイドの流れがきて、歌ってみたもドンドンアップされるようになりました。
そのお祭り感を一視聴者として「楽しそうだな!」って思ってたのが、僕の動画投稿のきっかけなんですよ。
──今やアンダーバーさんが引っ張っていく立場ですよ!
アンダーバー:
いやいや新参の気持ちで!
栗田:
いやいや! 10年以上活動していて新参って(笑)。
替え歌の歌詞を作る時に意識していること
──アンダーバーさんと言えば自由な替え歌が特徴ですが、そんな「フリーダム」な歌詞などアイデアはどのように生み出していますか?
アンダーバー:
一発目の動画からフリーダムでした。フリーダムの歌詞については、原曲の元々のイメージや歌詞から離れ過ぎず、けれども別の一本の「ストーリー」を作るようにしています。
──収録の時に勢いで作るんですか?
アンダーバー:
いえ、ガッツリ時間かけて作りますね。曲を聴きこんで、そのストーリーから離れないようにするんですよ。
そして、そこに入っているフレーズからインスピレーションを受けて本家から離れすぎずに別のストーリーを作っていくイメージです。
栗田:
収録しながらアドリブを入れることはありますか?
アンダーバー:
それはあります。
──選曲はどのような基準で選んでいますか?
アンダーバー:
自分が好きな曲というのが大前提で、その中でも色んな方が聴いてくださる曲を今やるという感じです。
──最近「うっせぇわ」の歌ってみた動画が大変なことになっているそうで。
アンダーバー:
もうこれまでの投稿で一番の反響になりました。自分でもびっくりですよ。
ここからはどこまで行くのか自分でも予想がつかないですね。
※__(アンダーバー)氏がYouTubeに投稿した『うっせぇわ』の再生回数は1600万をすでに超えている
──動画もご自身で制作されていますか?
アンダーバー:
そうですね。自分で絵を描いて、自分で編集して、投稿しています。フリーダムは基本的に作っているときから頭の中で出来上がっているので、取り掛かればサラサラサラっと出来ちゃいますね。
栗田:
フリーダム(自由に替え歌する歌ってみた)と、フツーダム(通常の歌ってみた)の切り替えはどのようにされていますか?
アンダーバー:
基本的にはフリーダムにしたいんですが、原曲を活かしたいという気持ちの方が強い時はフツーダムにしています。自分の欲求に素直に従っています。
ライブ出演が楽曲制作に与えた影響とは
──アンダーバーさんはリアルイベントで人々を巻き込んでブチ上げていくのがお上手ですよね!
栗田:
僕の中でも超パーティーのイメージは強いです。
アンダーバー:
本当ですか? ありがとうございます!
──ニコニコ超パーティーの思い出などいかがですか?
アンダーバー:
超パーティーでは、カメラマンさんもスタッフさんもみんな一緒に振付をやってくださるんですよ! カメラマンさんが本番でやってくれるって他のイベントでは無いですからね。泣きそうなくらい嬉しくなってしまって!
──ライブやイベントに出演されるようになって、作品の方向性は変わりましたか?
アンダーバー:
ライブに出させて頂くようになってからは、「ライブでこうしたら楽しいだろうな!」「ライブでこうしたら盛り上がるだろうな」ということを考えて動画を作るようになりましたね。
──王国建国のきっかけ、侵略活動の方針はどのように確立されたのでしょうか?
アンダーバー:
元々、僕はアンダーバー星からやってきたわけなんですが、最初は「地球を笑顔で侵略する」という目的があったんです。
インターネットや音楽で笑顔にしていこうというところまでは決まっていなかったんですが、ニコニコ動画と出会って投稿するようになってからは、いろんな人たちが笑顔になってくれたので、これはチャンスだ!これで地球を侵略してやろう!と。
──新しい王国民もドンドン増えていらっしゃるそうですね。
アンダーバー:
まだまだ地球侵略できるなと頑張っています。笑顔になればそれだけでアンダーバー星の王国民になれます!
──インスピレーションはどのように生まれていますか?
アンダーバー:
インターネットを見ていると、リアルタイムで新しいものがドンドンドンドン生まれ続けているので、ネットサーフィンが常に刺激になりますね。
Twitterのタイムラインとか、ニコニコのランキングとかを見ているだけでも全然知らない世界の動画と出会えたりするので、色んなジャンルの動画も見ますし、色んなジャンルの音楽も聴きますし、色んなジャンルのタグも検索します。
──影響を受けた人っているんですか?
アンダーバー:
フリーダムというものを始めるきっかけは、全然雰囲気が違いますが Sound Horizonさん【※】です。
世界観は違うんですけど、楽曲の中にセリフが入ったり、ミュージカルのように音楽と演劇が合体したような面白さが詰まったもの。これが僕の中で「面白いな!」という影響になって、物語を作っていこうというきっかけになりました。
※Sound Horizon
Revoを唯一のメンバーとする日本の音楽ユニット、サウンドクリエイター
──クリエイターとして大切にしているものはどのようなものですか?
アンダーバー:
自分自身が楽しむことですね。
こうなりたいああなりたいではなく、自分がこうしたいからしているということを大切にしていて、そうすると長く続けていくことも出来ますし、いいものが出来るんですよ!
応援コメントが活動のモチベーション
──これからチャレンジしたいことはありますか?
アンダーバー:
アンダーバーとしての目標はこれからも笑顔で地球を侵略していくことなんですけど、今は3Dキャラでモーションキャプチャーをして、オンラインライブをやってみたいという思いがあります。憧れですね。
──ニコニコの気に入っているところや改善して欲しいところなどありますか?
アンダーバー:
今でも毎日ニコニコ動画を見てるんですけど、ニコニコ発信で歌ってみた、踊ってみた、ボカロが大きな流れになったのは素晴らしいと思っています。
次の新しいジャンルが出来たら、またそこに僕も一番乗りでまざりたいな~と思っています!
──最後の質問になりますが、作曲や動画投稿というのはアンダーバーさんにとってどんな意味がありますか? 歌や投稿を続けることができるモチベーションを教えてください。
アンダーバー:
僕の作品を見てくれた人が「面白かったです!」とか「楽しかったです!」「明日からも頑張れます!」とコメントしてくださるのが何よりのモチベーションになります。そのために頑張り続けられます。
嫌なことがあったり落ち込んでしまった時に僕の動画を見て、明日の活力にしてもらえたという事を聞くと、「やってきて良かったな」と思えます。
(了)
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