廃線跡を利用した遊歩道「廃線小路」を歩いてきた! 大井川鐵道の最奥の先の山中で、かつてのレールの終わりを確認する
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『おさんぽ編。【バーチャルいいゲーマー佳作選】』というウスイさんの動画です。
静岡県静岡市葵区井川へ来た投稿者のウスイさん。現在走る静岡県道60号線は、はるか先で静岡駅へとつながるそう。
こちらは大井川鐵道の最奥である井川駅。かつてはさらなる奥地まで軌道が伸びていたのだとか。「アガるですよね、最奥って響き」とウスイさん。
2023年に撤去されましたが、かつてこの場所には旧軌道の橋梁がかかっていたそうです。橋台の奥には封鎖されたトンネルもありそうで、気になる場所だとか。
少し進むと井川ダムが見えてきました。その筋では形式がアツいとされているとのこと。
向かうは井川ダムの展示館とその駐車場。道なりに進むと分岐が見え、左へ。正面は車がシャットアウトされています。
広い駐車場がありました。ウスイさんのこの日1番の目的は展示館ではないとのこと。せっかくなので見学はしましたが、道を戻って先ほどの分岐へ向かいます。
注意しながら分岐の先へと進むとレールを発見。
右手はダムの景色が綺麗です。
そして振り返ると意味ありげなシャッターがありました。位置関係から、ここは先ほどの井川駅前の橋梁跡から接続するトンネルの反対側の入り口では、とウスイさんは推測。
つまり、ここは井川駅の先にかつて存在した「堂平駅」への軌道を転用した遊歩道。その名も「廃線小路」というのだとか。ちなみにWikipediaによると堂平駅は廃駅ではなく休止中の扱いとのこと。出展がないので現時点については不明です。
途中に休憩所があったりする廃線小路は進むごとに景色が少しずつ変わります。枕木を踏みしめるのになんだかちょっと罪悪感があるというウスイさん。レールの右に降りたりしながら歩いていると、トンネルが見えてきました。
入り口の手前では信号機らしきものが青く点滅してます。これはワクワクしますね。
右上が斜めになっている以外は、かなりシンプルなコンクリート坑門です。「この飾らない感じが、山奥の鉄道トンネルって感じで……素敵ですよね」
中に入るとアーチ部にボルトと金網シートによる構造の強化が見えました。遊歩道化のために補修を行ったのでしょうか。素掘りが露出したような箇所がなく、シンプルながら気合の入ったトンネルとのこと。
トンネル内に敷かれたレールが、ずっと先まで続いているという景色がたまりません。
トンネルを出ると、荒々しい石垣が。
振り返って見た北側の出口。南側を反転させたような坑門です。こちらも信号機が置かれていますが、青ではありません。
さらに進むと開けた場所へ出ました。おそらくここがかつて堂平駅のあった場所で、現・堂平広場です。
現役当時の姿は想像できないものの、ここに駅があったことにロマンを感じます。
そうしてレールはここで終了。井川線の本当の末端に到着です。
往復で30分少々だったという廃線小路の散歩。井川ダムから接続するトンネルを通って帰ります。
ダム湖の景色にレールもトンネルも楽しめる、お得な廃線を利用した遊歩道。詳細に興味を持たれた方はどうぞ動画をご覧ください。
視聴者のコメント
・いいですねぇ
・うひょーワクワクする
・ダム好き界隈も深そうですね・・・
・よくわからないがボロボロの線路はアガる
・スタンドバイミーごっこ、しよう
・休止中扱いだから信号設置の法令が生きてるとかありそう
・ロケーションがよすぎる
▼動画はこちらから視聴できます▼
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