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火から下ろした油や揚げカスが炎上する現象を解説! 摂氏400度にも達する驚異の化学反応「自然発火」の恐ろしさとは

 熱が逃げにくい環境では化学反応により油が摂氏400度以上の高温になるリスクがあり、今回の火災は猛暑もこれを助長した可能性が指摘されているそうです。燃えやすい廃材が保管されていたことも火災規模を大きくするものでした。

 こういった油の酸化による自然発火事例は、ここ5年ほどの名古屋市内だけで25件あったとのこと。油を拭いた布などをゴミ箱に積み重ねて廃棄したことによるものだとか。酸化熱が外に逃げにくい状況を作り、周りの可燃ごみに火が点いたのだそうです。

 他に消防の実験として、天ぷらを揚げた後の揚げカスをキッチンペーパーの上に載せたものを何層も重ねて放置するというものがあります。これは約1時間半後に鍋から煙がモクモクと上がり、さらに時間が経つと内部の温度が摂氏400度に達して炎が上がりました。

 こういった揚げ油や揚げカスが原因で起きた自然発火事例の多くは、大量の揚げ物を作るスーパーなどで発生しているとのこと。しかし一般家庭でも条件がそろえば同じことが起きる可能性があります。油が染み込んだものを廃棄する際には完全に冷ますことや酸化熱がこもらないようにすることなどに注意した方がいいそうです。

 ゆっくりするところさんによる解説のフルバージョンをご覧になりたい方は、どうぞニコニコ動画でご視聴ください。

視聴者のコメント

・こわ~
・化学のちからってすげー
・使い捨てカイロも鉄粉の感化で温かくなるわけだし
・天かすは揚げたてならめちゃくちゃ美味しいのに……
・もう家で揚げ物できない
・こりゃ怖いな、油ごみは注意しよ

▼動画はこちらから視聴できます▼

『使用後の油が化学反応で400℃』火から下ろした揚げ油に残った「カス」が炎上する? 驚異の自然発火現象【ゆっくり解説】

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