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30周年を迎えた「ロックマン」シリーズ。最新作『ロックマン11 運命の歯車!!』ゲームPがプログラマーとの感動の開発秘話を明かす

ステージの美麗なイラストを紹介

土屋:
 背景も凝っておりまして、イラストのように見える背景は3Dなんです。

椿:
 美しいです。

土屋:
 非常に腕のいいスタッフたちが描きこんでくれました。木が揺れたりとか、細かい作り込みがしてあります。

椿:
 コメントで「クラシックコレクションに入っている」って来ていますよ。

ウッチー:
 どういうことですか!?

土屋:
 正直にいいますと今年の8月に発売された『ロックマン クラシックス コレクション 2』というゲームソフトに先ほどの絵が入っているんです。意地悪してごめんなさい(笑)。

 ファンのみなさんはどこまで気づくんだろうと思っていたのですが、「この背景画は石原雄二に違いない」という完璧な考察までいただいて本人も笑っていました(笑)。

 次のスライドにいっていただきたいのですが、世界観のアートも8bitのころの画面が左側で、これを現在に置き換えるとどうなるんだろうというのをゲームの中で作ったのが右側。

土屋:
 8bitで描かれたロックマンの世界観を3Dで再現するテストを何度も何度もスタッフたちで行いました。

 続いてのスライドですが、右側はスライディングしているロックマンが見えると思います。

土屋:
 右側の図は何かが迫ってきています。床にも矢印があるので、これは追い立てられる系かな? 的な(笑)。

ウッチー:
 基本的なゲームのシステムというのは、どのようなものですか。

土屋:
 ざっくりといってしまうと、『ロックマン8 メタルヒーローズ』の発展形のようなシステムだと思っていただいても、差し支えがないと思います。

「俺はロックマンで育ってきたんだ」

土屋:
 今回名前が既に出ているロックマンファンにはおなじみのスタッフもいますし、ロックマンにはかかわっていないけれども、数々のアトラクションゲームを作ってきたベテランもいます。

 それこそ「俺はロックマンで育ってきたんだ」という優秀なプログラマーがいました。

 彼がある日「子供のころにロックマンで育った。横でロックマンを作っているのに俺が参加できないなんて我慢できないので、参加させてくれ」っていってくれて、実際にゲームを組み立ててくれたりしました。

ウッチー:
 熱い!

椿:
 いい話ですね。

土屋:
 音楽でいうと鈴木まり香という『モンスターハンター』シリーズのテーマを担当している女性の腕利きコンポーザーがいるのですが、実は過去には『流星のロックマン2』も担当しているんです。

 いろいろな経験を経て『ロックマン』シリーズにもかかわってきて、技術が蓄積してきた腕で、どういうふうにロックマンを料理するのかというチャレンジをしてくれています。

ウッチー:
 もう一つだけ伺いたいのですが、PVの最後にあった車のようなものは何ですか。

土屋:
 実はまったく新しいシステムが用意されていて、それを使っているんです。

椿:
 左側に何かゲージがありましたね。

土屋:
 いろいろ考えました。考え方としては、『ロックマン』シリーズの上級者も初心者もメリットが得ることができる。腕前に応じて、応用の方法がたくさんある。

椿:
 オリコンゲージシステム【※】みたいな感じですか?

※オリコンゲージシステム
ゲージを消費して自分だけのオリジナル連続技を繰り出せるシステムのこと。

土屋:
 近いかもしれませんね(笑)。 

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