「クリスマスにぼっち」の方が多数派なのでは? 企業のぼっち向けキャンペーンから推察するクリスマス商業の変化
12月24日に放送された『岡田斗司夫ゼミ』にて、パーソナリティの岡田斗司夫氏は、クリスマス・イブに渋谷で行われたクリスマス粉砕デモに言及。「今やクリスマスにひとりぼっちのほうが多数派である」との持論を展開しました。
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すでに商業主義に取り込まれている”クリぼっち”
2006年から12年間も続けているそうですが、クリスマス粉砕デモというのが渋谷であったようですね。このデモは資本主義反対、つまりクリスマスというイベントが持っている商業主義とか消費主義に対する反対を謳っているそうなんですけども、果たしてどうなのかなと、僕は思うんです。
というのは、実は今日の昼ご飯に、伝説のすた丼屋というお店に行ってきたんですよ。あそこのジャンクな味が大好きなので。店内には、クリスマスにひとりぼっちのことを言う”クリぼっち”と書かれたポスターが店中に貼ってあるんです。
どういうことかと言うと、この伝説のすた丼は、クリぼっちを商売にしているんですよ。「みなさん、どうせクリぼっちでしょ? じゃあ、すた丼に集まりましょうよ!」みたいな感じで、ポスターをガンガン張り出して、それをちょっとしたキャンペーンみたいにしているんです。
「クリスマスにひとり」という人のほうが多い現代
自分たちのことを”クリぼっち”というふうに定義付けたり、「みんな不幸になれ!」と思ったりするというのは、実はもう、少数派の心の叫びでもなんでもないんですね。ただ単に、ムーブメントに乗っているだけ。例の「#MeToo運動」と同じなんじゃないのかな?
「そういうのが最近あるんだ。流行っているんだ。じゃあ、自分もそういうふうに声に出してみよう」と同じなんじゃないかというふうに思っちゃうんです。たぶん、今やクリスマスにひとりのほうが、実は人数としては多いんですよ。
これからは、自分たちを”クリぼっち“と呼んで、マイノリティだと思い込んでいる人たちに対して、圧倒的に人数が多く、メジャーなマーケットであることを把握している代理店などが、「クリぼっちなんだから、これくらいプチ贅沢をして、やつらに復讐しようよ!」みたいな甘い言葉を囁いて、みなさんの金を使わせようとしてくる。
同様に「俺たちクリぼっちだよな!」というような形で、みなさんに声を掛けて、グループにした上で金を奪おうという人らも増えてくると思います。そのへんは、引っかかるにしても楽しく引っかかってください。よろしくお願いします。
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