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ホワイトデーを過ごす諸兄に贈る 生涯童貞だった偉人達のエピソード珠玉の23選

イマヌエル・カント(1724~1804)もはや妻を必要としなかった

―略歴―
・18世紀後半のドイツの哲学者。
・著書『純粋理性批判』などで知られ、経験論と合理論という当時の哲学の二大潮流を統一、近代哲学の原型を作った。
・大学卒業後、家庭教師、非常勤講師として生計を立てつつ研究を続け、恵まれた地位と収入を得ることが出来たのは正教授となった46歳の時だった。

―童貞事由―
・長らく経済的に困窮したカントは生涯独身。「私が妻を必要とした時には、妻を養う事ができなかった。私が妻を養うことができた時には、もはや妻を必要としなかった。」
・生涯において2度恋に落ちたが、弟子によると「彼はあまりに慎重すぎた態度を取り、そしておそらくは拒絶されなかったと思われる申込みを躊躇した。」1人の女性は遠い地へ、1人は別の男性と結婚した。

マクシミリアン・ロベスピエール(1758~1794)彼は女性の貞操と慎みを尊重した

―略歴―
・フランス革命期に活躍した政治家。
・弁護士として活躍し、社会的弱者を守るために奔走。旧体制の矛盾を痛感するようになり、政治家を志す。
・革命後はジャコバン派の指導者として国王処刑やジロンド派の粛清を進め、様々な改革を実行した。
・多くの政敵が処刑されたことから「恐怖政治」と批判され、最後には反対派のクーデターで命を落とした。


―童貞事由―
・ロベスピエールの妹が記した回顧録によれば、彼の女性関係はプラトニックなものばかりであった。
・ロベスピエールの伝記を記したマルク・ブゥロワゾォも「おそらく純潔だったが、女嫌いだった訳ではない。彼は女性の貞操と慎みを尊重したのである。」「正義・人間性・自由に対する愛は、恋と等しき情熱である。そこに支配されている人はそこに全てを捧げるのだ」と述べている。

ヤーコプ・グリム(1785~1863)弟とは、深い愛情と敬意を持ち続けた共同生活

―略歴―
・19世紀ドイツの法学者。
・実用的な法律学でなく、文化的存在として法律を探究するため、言語や詩歌、伝承を研究し、法の文化的・歴史的研究の先駆者となった。
・その中で集められた民話収集の成果として、弟ヴィルヘルムと共同編集の『グリム童話集』が刊行された。

―童貞事由―
・生涯独身を貫き、「女性に対して兄妹のような関係以上のようなものは持たなかった」と言われる。
・結婚に向けて僅かに気持ちが揺らいだこともあるが、童貞も貫いたと考えられている。
・一方、共にグリム童話を編纂した弟とは、深い愛情と敬意を持ち続け、共同生活も送っていた。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805~1875)求婚相手に「私の兄になってください」と言われ……

―略歴―
・デンマークの作家。
・『人魚姫』『醜いアヒルの子』など世界的な傑作童話を残した童話王。
・小説『即興詩人』でも名高く、詩『デンマークにわれ生を受く』は全デンマークで愛唱されたという。

―童貞事由―
・作家として名声を博した後、歌姫イェンニイ・リントを愛するようになり、童話『ナイチンゲール』を贈って告白するが、求愛を受け入れられなかった。リントからは「私の兄になってください」と言われている。
・外見は「デンマークのオラウータン」という酷いあだ名をつけられることもあったという。
・本人が極度に繊細で、また潔癖・純粋な価値観だったことも影響している。

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