現代社会に疲れたあなたへ贈る“仙狐セラピー”のススメ。『世話やきキツネの仙狐さん』に甘えて癒されよう
春アニメが始まってひと月。各位、そろそろ今期見続けるアニメが決まってくるころではないだろうか。
なに? 仕事が忙しくてなかなかアニメを見れてないだって? それはいけない……そんなゆとりのない生活をしていれば、身体だけでなく精神的にも疲れる日が多いことだろう。
そこで今回は、日々の生活で疲弊した心に効く特効薬をご紹介したい。好評放送中のアニメ『世話やきキツネの仙狐さん』だ。
さて、この『世話やきキツネの仙狐さん』、どんな話なのかと言うと、
「狐耳とモフモフ尻尾の生えた少女が現れ、主人公を甘やかし続ける」
……以上だ。いや、もちろん詳しく話すともっといろいろある。だが、ひと言で伝えようとすると、この言い回しが一番しっくりくる。
(画像はニコニコチャンネル「世話やきキツネの仙狐さん 第1話」より)
甘やかすというのも、ただダラけさせるのではなく、身の回りの世話をしてくれ、不摂生な生活を注意してくれるという母親スタイルな甘やかし。社畜生活を送っている人であればあるほど、自分と主人公を重ねることができ、より仙狐さんの温かさを感じられるはずだ。
……っと、彼女の魅力は後ほど語るとして、ひとまず“辛い日常で傷ついた心に癒しを与えてくれる”、それが『世話やきキツネの仙狐さん』というアニメなのだ。
では、仙狐さんはどのような癒しを与えてくれるのか。もはや存在がセラピーそのものと言っても過言ではない彼女の魅力について紹介していこう。
狐耳+尻尾+巫女服の幼女なのに800歳
仙狐さんの魅力と言えば、まずなんと言ってもその愛らしいビジュアルだ。
家族、彼女、妻に関係なく“かわいい女性にお世話してもらえる”というのは、全世界に生きる男性の夢。
さらに、仙狐さんは800年以上生きる神様であるそうだが、完全に見た目は幼女。チャームポイントは、ちょこんと生えた耳とモフモフの尻尾。しかも、服装は巫女服ときた。美少女神様系ヒロインの模範解答とも言えるビジュアルで、文句のつけようがない。
男性のリアルな願望を再現しながらも、見た目は幼女+モフモフ+巫女服という、現実では叶えられないフェティシズムも満たしてくれる。それが仙狐さんなのだ。
常に動くモフモフ尻尾
画像ではわからないが、作中では尻尾が映りこんだシーンのほとんどで尻尾のモフモフが上下左右に動いている。小さい身体に反するかのように尻尾は大きめで、ちょっとアンバランスな感じがまた目を引くポイントだ。
第1話では、主人公もその魅惑的なモフモフの虜になってしまった。モフモフは最高、そうモフモフは最高なのじゃ。
耳と尻尾は敏感なのじゃ
獣系ヒロインと言えば、耳と尻尾が敏感という設定は欠かせない。最初は触っちゃダメと嫌がる仙狐さんだが、懇願されて渋々触ることを許可してしまう。なんという甘やかし具合……!
触られているときの声もたまらない。ただ耳と尻尾を触っているだけなのに、変なことをしている最中のような気分になってくる……。
料理が完全“お母さんの手料理”
ひとり暮らしの掃除・洗濯と肩を並べる面倒な家事は、やはり料理だろう。「引っ越しの際に調理器具を一式揃えたけど、気がつけば外食続き……」という知り合いは何人も見てきた。
面倒になるからこそ、男性がついつい求めてしまうのが“おふくろの味”。外食に比べれば見た目は地味かもしれない、でも自分のために作ってくれる料理が恋しくて仕方なくなってしまう……そんなときがある。
仙狐さんの作る料理はその願望を叶えてくれる。最初の献立は素朴な煮物とみそ汁だったが、この着飾らない感じがたまらない。
「家に帰ったら準備ができている家庭的な料理」という、世の男たちが食べたくて仕方ない夕飯を用意して、主人公の帰りを待っているのだ。
「あったけぇ………」
美味しそうなのは当たり前として、画面から料理の温かさが伝わってくる。煮物のツヤ具合、湯気の立ちかた、アニメテイスト感を保ちつつ、実際にそこにあるかのようなリアリティの両立がなされている。
もちろん、仙狐さんは毎日料理を用意してくれているので、毎話「どんな料理が出てくるのだろう?」という、料理アニメのようなわくわく感が楽しめる。
出かけてる間に掃除をしてくれる
掃除というのは習慣的な面が強く、普段からしない人にとっては縁遠い家事のひとつ。「自分がいないときに掃除をしてくれる人がいたら……」というのは、誰しも考えたことがあるだろう。
仙狐さんは、出会ったつぎの日には新妻の如くやる気スイッチが入った状態で、壁のほこり落とし、床の雑巾がけなど、掃除を楽しそうにこなしてくれる。
笑顔で掃除をする仙狐さんと、その後のピカピカになった部屋を見ると「もしかして掃除すれば気持ちよくなる?」「ちょっと掃除してみようかな」と感じられ、生活意識の改善のきっかけにもなり得る(かもしれない)。
掃除に限らず洗濯もこなす仙狐さんだが、その手法は非常に古典的。洗濯機を使わずに洗濯板を使っている。床拭きも四つん這いになって雑巾がけという昔懐かしのスタイルで、800年生きている存在というのを感じられる描写だ。
決して効率がいいとは言えない方法だが、逆に手間をかけていることで仙狐さんの奉仕したい気持ちが感じられて、見ていてとてもホッコリする。
こうした年代を感じる手法や、世話の焼き具合から、属性としては“母親とおばあちゃんのハイブリッド”という感じもする。見た目は幼女だけど中身はおばあちゃん。所謂“ロリババア”というニッチなジャンルもしっかり抑えているのも癒されポイント高い。
スーパー仙狐さんタイムという最高のご褒美
「いや、主人公は甘やかされているけど、俺は画面の外から見てるだけなんだが!」
と思ったそこのあなたも安心してほしい。そう思う視聴者がいることを見越してか、EDの後には「スーパー仙狐タイム」という視聴者視点で自身が仙狐さんに甘えられるシーンが用意されている。なんというご褒美。
その時間はまさしく仙狐さんとあなたのふたりの時間。このスーパー仙狐さんタイムでエネルギーチャージして、つぎの放送までの一週間を耐え抜くとしよう。
日々の疲れにぐっとくるシチュエーションが詰め込まれた『世話やきキツネの仙狐さん』。萌えアニメとしての一面もちながら、現実に疲れた際の栄養剤として、我々の生活に癒しを与えてくれる作品だ。
忙しくてアニメを見れないという人こそ、ちょっと空いた時間があれば本作を見ることをオススメしたい。その約30分の時間が、毎週の疲れを癒してくれる至福の時間になるはずだ。
GWが明け、つぎの祝日は7月15日の海の日という現実に負けそうになったら、『世話やきキツネの仙狐さん』を見よう。モフモフで心癒されて現実を乗り切ろう。
無料で見れる『世話やきキツネの仙狐さん』第1話はコチラ
―あわせて読みたい―
・今期の注目アニメは? 2019春アニメおすすめタイトル9選。新時代に乗り遅れるな!
・『さらざんまい』考察してもいい? 「〇ア」「ミサンガ」「スカイツリー」…幾原監督からのメッセージを本気出して読み取ってみた