そうだ廃墟行こう! 旧根岸競馬場、豊後森機関庫etc…明日すぐ行けてインスタ映えバツグンな廃墟群をご紹介【事故物件ラボ】
殺人、自殺……様々な理由により、いわくつきとなってしまった事故物件を徹底的に語り尽くすニコニコ生放送番組「事故物件ラボ」。MCとして事故物件公示サイト「大島てる」管理人の大島てる氏(@Oshimaland)と、事故物件住みます芸人の松原タニシ氏(@tanishisuki)のふたりが出演し、生主歴10年以上の悠遠かなた氏(@kanikani1111)がゲストとして登場しました。
番組中の「事故物件VS廃墟」のコーナーでは、日本全国の廃墟へ行ってるという悠遠氏が“明日行ける廃墟”というテーマで、岐阜県の鬼沼温泉郷にある神社と神奈川県にある旧根岸競馬場の一等馬見所などを写真とともに紹介しました。
※本記事はニコニコ生放送での出演者の発言を書き起こしたものであり、公開にあたり最低限の編集をしています。
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神事に使用された舞台が廃墟に「鬼沼温泉郷・井之平神社」
松原タニシ:
かなたさんが訪れた廃墟を画像とともに紹介してもらいたいと思います。
悠遠かなた:
僕が今日ご紹介する廃墟は、“明日行ける廃墟”です。
松原タニシ:
行けるんですか!?
悠遠かなた:
史跡になっているのもあるし、もちろん持ち主さんが残したいところで「行っていいですよ」というところもあるんですよね。その中でも、みなさんが明日にでも行ける廃墟をご紹介しようと思います。
大島てる:
今晩行ってもいいんじゃないですか(笑)?
悠遠かなた:
営業時間が決まっているところもあるので……。
松原タニシ:
廃墟なのに? ますます興味がわきますね。
悠遠かなた:
早速、一ヶ所目を紹介しようと思います。
ここなんですけれども、岐阜の鬼岩温泉郷というところがありまして、このあたりは廃墟だらけなんです。別の廃墟を求めてここに行っていろいろ散策した結果、地元の人に「あっちにも何かあるよ」と言われて、そこは神社なんですよね。
道を走っていると急にこれが出てくるんですよ。
手前に鳥居がありますね。この奥に井之平神社という神社がぽつんとある。この神社は廃墟にはなっていません。
神社の正面にこういうのが見えます。
松原タニシ:
何ですかこれ?
悠遠かなた:
井之平社と書いてあるんですけれど、この建物の緑がかっているところを拡大してもらえますかね。床っぽいところです。
これは舞台なんですよ。昔ここで奉納の儀式とかをやっていた舞台の廃墟でした。
松原タニシ:
へえ、面白い。
悠遠かなた:
今はもう使われていないんですけれど、昔ここの集落の方々が奉納の儀とかをここでやっていたんですんね。今は立ち入り禁止で入られないんですけれど、これは誰でも行けるところです。
松原タニシ:
手前までは行けますよね。
悠遠かなた:
しかもこれが面白いのは、下のほうにつなぎ目があるんですよ。床のほうを拡大してみてください。
大きい梁のちょっと奥に、床が浮いていますよね。ちょっと線が入っていて……あそこは回転台なんですよ。
松原タニシ:
面白い!
悠遠かなた:
人力で回転する舞台なんですよ。
松原タニシ:
すごい。神社で? 中座や松竹座みたいなことですよね。
悠遠かなた:
そうです(笑)。回転台がある舞台が今は使われなくなって廃墟化している。写真を用意していなくて申し訳ないんですけれども、下に空洞があります。大変風化が進んじゃって、そこら辺の機巧はもう今は残っていないようなんですけれども。
鬼岩温泉自体も非常にいいところなんですが、井之平神社というところに寄っていただければ、こういう、ちょっと凝った廃墟が見られます。
もはや芸術の域「旧根岸競馬場の一等馬見所」
悠遠かなた:
これは有名といえば有名だと思うんですよね。根岸森林公園という場所なんですけれど。
大島てる:
何が有名なんですか? 私、何も知らずにしょっちゅう行っていますよ(笑)。
松原タニシ:
ここは何県ですか?
悠遠かなた:
ここは神奈川です。2、30分歩くと中華街があるんですけれども、森林公園の右下にあります。
昔はここに横浜競馬場があったんです。実質戦前なんですけれど、1943年にここの競馬場はもうなくなっているんですけれど、その後、ここが森林公園になりました。
松原タニシ:
元競馬場!?
悠遠かなた:
今は家族連れが遊んでいるような場所なんですけれど、ここに競馬場の記念館があります。
昔の馬ですね。碑には「三冠馬」と書いてあります。こういうようなものがあったりだとか……。
有料なんですけど記念館の中にも入れるんですよ。これは僕ですけれど(笑)、こういう記念館があります。
松原タニシ:
これはいつ撮ったんですか?
悠遠かなた:
2年くらい前ですね。もうちょっと痩せていたころです(笑)。次の写真をお願いします。
松原タニシ:
これすごい!
悠遠かなた:
今も天皇賞とかがあるじゃないですか? そういった重賞のレースがここで行われていて、普通の人たちはここでも見られるんですけれども、貴族とかそういう人たちが上のほうで競馬を見ることが行われていた場所です。
すごくいい感じですね。今は全部柵で囲まれています。
松原タニシ:
うわ、いい感じやな! 悪魔城みたい。
悠遠かなた:
これは、夕暮れに行ったんですけれど……。
松原タニシ:
かっこいいな!
悠遠かなた:
次の写真は窓かな。 かざりの窓ですね。
幕末に作られている競馬場なので、明治時代の建物のはずなんですよ。なので、すごくこだわった細工をしているのが未だにずっと残っています。
次の写真はもっと引きの写真ですね。夕暮れに行ったらすごく良かったです。
松原タニシ:
うわ、かっこいい……!
悠遠かなた:
ちょうどこっちが西なんですよね。
松原タニシ:
御茶漬海苔【※】さんの漫画に出てるやつですよ(笑)。
※御茶漬海苔
多数のホラー漫画作品を執筆するほか、実写ホラー映画の監督も務めている人物。代表作は『惨劇館』『精霊島』『魔夜子ちゃん』など多数。
悠遠かなた:
昔は入れたっぽいんですよね。今は入れないので中の写真もインターネットで探せば出てくるんですが、僕らは現地で外観しか見られないんですね。
大島てる:
今、お話を聞いてやっとわかったんですけれど、廃墟と心霊スポットは違うんですね。
松原タニシ:
違いますね。
大島てる:
ここを心霊スポットだと思って聞いていて、ちょっと安心しました。
悠遠かなた:
僕も実際には廃墟=心霊スポットという認識は嫌なんですよ。心霊スポットだと思って入っちゃうと事件事故が起こる確率が上がるというか、危険がはらんでいるんですよ。事故物件もそうなんですけれど、どこだって人は亡くなるものなので、イコールそれが全部心霊につながっちゃうと、それはおかしくないかい? と思うところもあります。
こういう歴史的な建物はずっと残っていて欲しいですね。暮れたあとは、こういう昔のままの街灯です。
松原タニシ:
かっこいい!
悠遠かなた:
手前に公園があるんですけれども、ここに街灯があるので、街灯越しに廃墟を見れます。ライトアップされている時期があるのかもしれないですね。ここは本当にお手軽に行けていいところです。
松原タニシ:
廃墟マニアの気持ちが全然わからなかったんですけれども、今ちょっとわかるようになりました。
大島てる:
私も心霊スポットじゃない廃墟ならいいかなって思えるようになりました。