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自分だけの基準で対話の癖をつけることが大事

 何が中心の線かというのは、なかなかわからないんですけども、とりあえず線の数を増やしていったら、お互いにだんだん何が描きたいのかわかってくるじゃないですか。

 それと同じように、面白かった時はまるでこの作品みたいに面白かった。逆でもいいんですよ。まるでこの作品を見た時みたいながっかり感があったよ。

 「スカーレット・ヨハンソンの『ゴースト・イン・ザ・シェル』がっかりだったよ。」「どれくらいがっかりだった?」そうだな、俺どれくらいがっかりだったんだろうな。『ドラゴンボール』ほどひどくないしな、なんだろうな、なんかすごい平凡な作品見たから『アントマン』かな、『アントマン』を見た時のようながっかり感があった。

 というふうな形で、面白かったとがっかりしたものの似たようなものを探してくる。『はじまりへの旅』という映画をこの間見たら、やっぱり面白かったと思ったんですけど、「どのように面白かった?」というと、『天才スピヴェッド』を見た時みたいに面白かったんです。ところが『天才スピヴェッド』も『はじまりへの旅』も両方ともマイナー映画なんですね。

 日本全国で20館とか30館とかしか公開していない。だからそれマイナー映画だと言われたら、じゃあそれでメジャー映画とか漫画とか小説とかアニメとかで似ているものを探して、どんどん似ている面白さ、自分だけの基準でいいんですよ、そういうのを探してきて出すことで対話の癖をつけるくらいですね。

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