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「鎖音プロジェクト」ラブマツ氏、実写再現動画の制作で気をつけること、新機能「Twitter動画シェア」紹介etc… 『週刊ニコニコインフォ 第15号』レポート

 今のニコニコを伝える、今後のニコニコについてみんなで考える番組『週刊ニコニコインフォ』。

 15回目の放送では、司会に百花繚乱氏、運営から栗田穣崇氏、ピックアップゲストにはラブマツ氏が登場。下記の項目について番組で取り上げました。

■目次

・ニコニコネット超会議での「ギネス世界記録」の達成報告

・ボカロの祭典「The VOCALOID Collection 2020 winter」の概要説明

・動画クリエーター・ラブマツ氏が登場! どうやって動画制作の知識を身につけたか、活動で気を付けていることは?

・新機能「Twitter動画シェア(共有)」などの紹介

・「ニコニコ情報調査室SmileS」の活動内容紹介

左から、司会の百花繚乱氏、リモートゲストのラブマツ氏、ニコニコ代表の栗田穣崇氏

ボカロの祭典「The VOCALOID Collection 2020 winter」の詳細発表!

 番組冒頭には、ドワンゴ専務取締役CCO横澤大輔氏がリモートで登場。

 最初に、ニコニコネット超会議の「超ニコニコインフォ」で挑戦した「オンラインで同時に乾杯をした最多人数」チャレンジで「ギネス世界記録」を達成したことを報告しました。

 さらに、「ラスボス」の愛称で親しまれている小林幸子氏とロックボーカリスト・松岡充氏の2人ユニット“シロクマ”が10月7日にファーストシングル『しろくろましろ』をリリースしたことを紹介。

 最後に、2020年12月に開催される「The VOCALOID Collection 2020 winter」の開催概要、企画コンセプト図などを紹介しました。

ハイクオリティなネタ系動画クリエーター・ラブマツ氏が登場!

 今週のゲストコーナーには、ハイクオリティなCGと奇想天外な発想を掛け合わせた動画作品を作り出す動画クリエイター・ラブマツ氏がリモートゲストとして登場しました。

──ニコニコとの出会いは?

ラブマツ氏(以下、ラブマツ):
 確か12年くらい前、まだ「動画サイトと言えばここでしょ!」というサイトがなくて。かわいいアイマスMAD動画がよくあがっているのがニコニコで、他のサイトにはアニメとかオタクコンテンツがあまりなかったんです。

──自分の投稿した動画で思い入れの強い作品は?

ラブマツ:
 1本目の動画は、『【鎖音プロジェクト】けいおん!!OPを実写にしてみた【レーベル4】』です。
 初めてミリオンを超えた動画です! めちゃくちゃ嬉しかったんですよ。記事として取り上げてもらえたり、この動画から始まったといっても過言ではありません。

 2本目の動画は初投稿の作品『【鎖音プロジェクト】よっこらせっくすを実写にしてみた【レーベル1】』です。
 これ本当にいい曲で、出会った瞬間、心にトクンときて次の瞬間にはプロットを書いてました。そこから、とりあえず脱げる仲間を探し始めたんです(笑)。

 当初、僕は恥ずかしくて脱ぐつもりなかったんですよ。この動画でも最後のシーンで唯一再現できていないシーンがあるんですが、それ僕のブリーフになるシーンなんです。なぜ再現されていないかというと……恥ずかしかったからなんです!

栗田:
 その羞恥心はどこに置き忘れてきたんですか?(笑)

ラブマツ:
 2009年だと思います(笑)。

 思い入れのある動画の3本目は『【鎖音プロジェクト】ギガンティックO.T.N PV風踊ってみた【4周年記念】』です。
 初のニコニコ超パーティーで披露した「踊ってみた」です!

 この時、2.5次元コスプレダンスユニット「アルスマグナ」のみなさんとO.T.Nで被ってしまって、しかも“初めまして”だったんですよ。悩んだんですが、「頭バグってもやろう!」と決めてリハーサルに挑んだら、一番前にいたアルスマグナさんたちが腹抱えて笑ってくれて、めちゃくちゃいい思い出です(笑)。

【鎖音プロジェクト】ギガンティックO.T.N PV風踊ってみた【4周年記念】」を番組中に紹介

──自分が投稿したもの以外で印象に残っている動画は?

ラブマツ:

・ヒトデマンが恋愛サーキュレーションを歌ってみた
https://www.nicovideo.jp/watch/sm9760792

・日本むかしばなしED 実写版
https://www.nicovideo.jp/watch/sm268058

・大物youtuber オフ会誰も来ずハモる
https://www.nicovideo.jp/watch/sm32847256

・ツリー・ヘリントン
https://www.nicovideo.jp/watch/sm20730305

 「ヒトデマンが恋愛サーキュレーションを歌ってみた」は、「なんでやったのかな?」という思いと、ニコファーレのイベントで僕がヒトデマンのコスプレをしたことがあるという因縁もあり選びました。

 「日本むかしばなしED 実写版」は、シンパシーを感じました。出演者の表情がいいんですよ! みんな幸せそう。今を生きてる、心に青空が宿ってる。

 3本目は、「大物youtuber オフ会誰も来ずハモる」です。悲痛な叫びのはずが美しいんですよ! 発想+センス!

 最後は、「ツリー・ヘリントン」この動画にはガイアを感じました(笑)。

──動画投稿のうえで、心掛けていることはありますか?

ラブマツ:
 オープニング動画再現がメインだったんですが、裸が求められるようになってきたので、裸が出て一番面白いタイミング、見ている人が「ここ!」というタイミングでいかに出すか。意外性がありつつも、外さないべきところを外さないように心がけています。

──ストーリーや構成はどのように考えているのでしょうか?

ラブマツ:
 シャワーを浴びてるときとかにポンと降りてくるんですよね。
 あとエスカレーターに乗ってるときに思いついたりしますね。大江戸線から地上に上がるエスカレーターなんかいいですね、ヘブンに向かってます!

──動画制作のソフトやツールなどのスキルは?

ラブマツ:
 独学と手探りです。「これをやりたいからどうしよう」と調べてだんだん扱えるようになっていきました。参考書も一切買っていません。
 オープニング再現ってプロの人の動画を真似るわけじゃないですか、なので自然とプロの技術が身に付くんですよ。オープニング再現が最高のチュートリアルでした!

──モチベーションはどうやって保っていますか?

ラブマツ:
 目立ちたがり屋なところが少しだけあるので、僕の承認欲求をみんなが満たしてくれることですね(笑)。コメントとか、SNSでの反応とか、再生数なんかはモチベーションになりますね!

──視聴者からこういう反応があったらうれしいというものはありますか?

ラブマツ:
 動画にツッコミどころを大量に入れているので、的確なツッコミがコメントで入るとめちゃくちゃ嬉しいですね! 自分の動画でもコメント見てて笑っちゃいます。

──世のあらゆる二次元を具現化するプロジェクト「鎖音プロジェクト」として活動するうえでのポリシーやブランディングは?

ラブマツ:
 ネタ系だからこそ真面目に組み立てていかないと、悪ふざけや悪ノリで終わってしまうので、そうならないように気を付けています。内輪ネタにならないようにという点も気を付けてます。

 あとは警戒心があると人って笑えないと思っているので、安心感を与えるようにも努めてます。そのための裸でもあるんです。
 タライが落ちて来たりハリセンで叩かれたり、僕が痛い思いをしてるようなシーンでみんな笑ってくれるということに気が付いてからは、意識してそういうシーンを入れています。これはもう国際平和ですよ!

──こういう風に見られたいという思いは?

ラブマツ:
 基本的に普段は小さくなっているので、仮面をつけているときは自信に満ちた無敵の強者感を意識しています。
 悪目立ちをしやすいキャラでもあるので、映りこんでいるだけで面白い現場等は棒立ちでカメラに合わせて少し動く程度にしています。

──これからの動画投稿を始めてみようと思う人に向けてアドバイスをお願いします。

ラブマツ:
 作りたい動画のビジョンをハッキリさせることが一番だと思います。
 完成形を頭の中で作って、それを実際動画にするにはどうしたらいいかという手法で作っていくと、ほぼ頭の中にあるものと同じものが出来上がるので!

──ニコニコの便利なところ、不便なところなどいかがでしょう。

ラブマツ:
 動画投稿がめちゃくちゃ楽になってます! 引用できる機能とかマジ神だなと思ってます! 投稿のしやすさがあるので、「また次の動画早く作りたいな」って思えます。見やすくなったのもありがたいです。

 もしいい方法があるなら教えて欲しいなという部分は、クリエイター奨励プログラムに登録する時に「動画から奨励プログラムを開く→ツリーに登録して下さい→戻る→ツリーを開いて登録する→戻る→奨励プログラム登録」という手順になってしまうので、投稿時に一括で出来る方法があれば!

栗田:
 おっしゃる通りなんです。ここ楽にできるといいですよね! 課題だと認識していますので、解決できるようにしていきます!

──ニコニコがどのような場所だったら、「もっと楽しい!」「毎日行きたい!」という気持ちになれるか教えてください。

ラブマツ:
 ニコニコってやっぱり運営がくだけていたり、それを視聴者も面白がったりという一体感が素晴らしいと思っています。実際に他のサイトにこの一体感はないので、これを最大限に活かして頂きたいです。

 今はキレイな投稿者が多くて、ネタ系投稿者が減ってしまっている印象を受けます。ニコニコは汚いものが映える場所でもあるので、汚い人の居場所を作って頂けるとめちゃくちゃ嬉しいです! 今日もありがとうございました!やっぱニコニコっていい!すっげー息しやすい(笑)。

新機能「Twitter動画シェア(共有)」が10月13日に登場

 続いてのコーナーは、「niconicoの未来に向かって、ユーザーのみなさんとフィーチャリングして、共に歩んでいこう!」という「niconico future feature」です。

 今回は、リリースされたばかりの通信料「節約視聴」機能、新機能として追加される「Twitter動画シェア(共有)」機能を中心に紹介しました。

 「節約視聴」機能の詳細は以下のリンクでも詳しく紹介しています。

・視聴時の通信量を節約できる「節約視聴機能」を追加しました【niconicoアプリ】(ニコニコインフォ)
https://blog.nicovideo.jp/niconews/141320.html

 「Twitter動画シェア(共有)」機能では、ニコニコ動画に投稿された動画をコメント付きでシェアできるようになります。

 好きな動画や応援したい動画を宣伝する方法「ニコニ広告」の表示場所の一つに、ニコニコ動画の再生の前後に流れる「いきなり!動画紹介」があります。

 「いきなり!動画紹介」を見たいというリクエストを受け、「ニコニ広告」の仕様が変更されて、PC版トップページに新たな表示スペースが設けられることを告知しました。

 「新マイページ」についても改めて機能説明が行われました。

 また、リメイクで目指すこれからのニコ生について解説しました。

 番組の最後には、今月発足した「ニコニコ情報調査室SmileS」に関する情報を紹介。週ニコ放送後に、「SmileS第2回エージェント定例会」が行われることが告知され、アジェンダも発表されました。

番組インフォ

 今回の『週刊ニコニコインフォ 第15号』の視聴はコチラから。

 次回の週ニコゲストは志麻氏が出演予定!『週刊ニコニコインフォ 第16号』の番組の予約はコチラから。

 番組ではユーザーのみなさんからも「取り上げて欲しいこと」を募集しています。
 Twitterで「#週刊ニコニコインフォ」のハッシュタグをつけて投稿してください。自身で投稿した動画や生放送やイラストなどについては、さらに「#参加」のハッシュタグもつけて投稿すると、番組で紹介されるかもしれません。


■週刊ニコニコインフォの記事一覧
https://originalnews.nico/tag/週刊ニコニコインフォ


 

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