ボカロP・ペクちんの3rdミニアルバム「PaperWings」収録楽曲『あいのいろ』初音ミクの切なさ際立つミドルテンポ・バラードロック
大阪発ロックバンド・Self-Portrait(セルフポートレイト)のメンバーとしても活躍する、ボカロP・ペクちん。
バンドとVOCALOIDという多彩な形で音楽表現を追求する彼が、ボカコレ2025冬のTOP100部門ランキング参加作として投稿した楽曲が「あいのいろ」だ。
文/曽我美なつめ

ぺくちん自身が代表を務める音楽制作スタジオ・studio時の部屋や、放送芸術学院専門学校、大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校など、多くのスペシャルサンクスをクレジットする本作。
たくさんの人の力を借りて彼が生み出した渾身の一作は、多くのリスナーの琴線に触れるエモーショナルなミドルテンポのバラードロックとなっている。

楽曲はギターやベース、ドラムといった楽器一つひとつが丁寧に音を紡ぎながら展開され、山場を迎えるサビではストリングスの音色が加わり、曲自体により一層奥行きが感じられる構成へと変化。
普遍的な愛の尊さを確かめるように歌う切ない初音ミクの歌声にも、大勢のリスナーから高い評価の声が寄せられていることが、曲のコメント欄からもうかがえるだろう。

また繊細かつ壮大なバンドサウンドを反映させた、発狂する雑草によるイラスト&はうはうの映像制作も、楽曲MVの必見ポイントのひとつとなる。
楽曲の展開と共に繰り広げられる動画も、ぜひ音楽とあわせて楽しんで欲しい。

さらに曲自体の素晴らしさに加え、その制作背景を知ることで、より一層この曲が好きになる人もきっと多いはず。
大元を辿ると、2024年夏のコミケに出展された「転生したらオプチャで出会ったボカロP達と10年ぶりに夏コミに参加できることになったボカロP14年目の俺と仲間のコンピアルバム」に初収録となった本楽曲。
総勢11人のボカロPの作品が収録されたこのコンピアルバムは、個々人のボカロPが好きなアニメやマンガ・ゲームなどからインスピレーションを受けて作った曲や、各コンテンツのカバー曲など。
幅広い「二次創作曲」を収録した作品ともなっている。
該当コンピによれば今曲は、大勢のアニメ好きの涙を誘ったあの超名作アニメを発想元としているとのこと。
その背景を知った上で楽曲を再度聴くと、その魅力をよりさらに感じられること間違いなし、ともなっている。
楽曲は2025年7月にリリースされた、ボカロP・ペクちん名義の3rd miniAlbum『PaperWings』にも収録。
アルバムは各種配信サービスでも気軽に視聴できるため、ぜひ「あいのいろ」とあわせて他収録曲も楽しんでみよう。
■楽曲配信情報

■information
「The VOCALOID Collection」 公式サイト
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