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電子書籍のサービス終了で買った本が“消滅”する? 「我々が買っているのはコンテンツではなく読む権利である」と小飼弾が言及

消費者の立場に立った販売方法とは?

小飼:
 実際のところは、買い取りモデルと、読み放題モデルとの混ぜこぜになるんじゃないかと。

 今のApple MusicとiTunesストアの組み合わせというのがそうですよね。Apple Musicって、かなりいろいろなものも、その場ですぐ聴き放題できる一方で、新しいものがないのも結構あるんですよね。

山路:
 日本のアーティストには、新作はiTunesストアのダウンロードでしか売らないという傾向が結構ありますよね。

小飼:
 そうそう。なんだけれども、少なくとも1曲買いとかしていいというのは、確実にiTunesストアで買えるようにはなりましたよ。iTunesストアにすら売ってなくて、もう円盤買うしかないという楽曲に関しては、ものすごく減りましたよね。

山路:
 たまに、昔のCDとかで、すごくプレミアがついているのあったりはしますよね。

小飼: 
 そうそう、だから、もちろん例外はあるんですよ。

山路:
 本なんかも、読み放題が基本になっていて、新刊に関しては、例えばプレミアムで1冊ずつ買えるようにするとか。私も本を作る方の立場でもあるので、本当にすべてのものがいきなり読み放題になってしまうというのは、かなり怖いことではありますけれどもね。

 本当に新刊とかが個別に売られないで、全部読み放題になると、さすがにどうなんだろう? みたいな。収益の予想とかも立てられなかったりするから、怖いものは怖いですよね。

小飼: 
 そうなんだよな。Kindle Unlimitedは最初に躓いたからね。

山路:
 なんか出版社に関して、上乗せ分を乗せすぎましたもんね。

小飼:
 というのか、出版社を贔屓しすぎるんだよね。

山路:
 確かKindle Unlimitedの時には、個人で売っている人には、そんなに上乗せなかったですからね。

小飼:
 そうなんですよ。

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