自作の凧で「空撮」に挑戦! みるみるうちに空へと揚がる楽しさと、空から見る瀬戸内海の情景が素晴らしい
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『自作した凧でカイトフォトに挑戦したかった動画』というルーフェさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
撮影の舞台はついに空へ! 今回は自作カイトでカイトフォトに挑戦してみました ドローンと違って規制が少ないカイトフォト。ですがそう簡単にはいかないもので・・・

カメラ搭載ラジコンをいくつも作って来た投稿者のルーフェさん。地上と水上、さらには水中まで撮影してきた経験を有しています。
そろそろ空撮にも挑戦したいというタイミングで、凧でカメラを飛ばして空撮を行う「カイトフォト」を知りました。ドローンのような規制が無いことから手軽な空撮手段として世界中に愛好家がいるそうです。
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しかし大型の凧はデザインが派手だったり、異常に安かったりと中々丁度いいものがありません。そこで飛ばすのが容易で安定性が高い洋凧を自作することにしました。

オーソドックスなデルタ型の凧作りに挑戦。骨には4ミリのカーボンロッド、接続部は3Dプリントした部品を使用することに。型紙は裁縫が上手だというお母様のアドバイスを受けて作ったのですが、翼や骨組みの固定といった細かな部分の設計がうまくいかず没に。

より簡単に作れる凧を探した結果、「ラムスレッドカイト」という骨のない凧を見つけこちらを制作することに決定。別名は気柱凧、ぐにゃぐにゃ凧というのだそう。



大型化のためラムスレッドカイトに骨を2本追加したものを設計。お母様のミシンを借りて凧が完成しました。リップストップナイロンという軽くて丈夫な生地を使用しています。360度カメラはInsta360のX3です。


完成した凧を持ってルーフェさんは人気のない浜辺へ来たのですが、重大なミスが発覚。風がありません。浜辺にいる鳥も上昇気流に乗ることができず、必死で羽ばたいているほどです。


数日後、天気予報で風を確認してから公園へ。



凧を横に広げながら軽く引っ張っぱると浮かびます。上のほうは安定した風が吹いていてリールがグイグイ引っ張られるそう。童心に返って眺めている間に凧は遥か上空へ。

これならカメラも持ち上げられるのではと思ったのですが、風が止んでしまいました。



その後、風が強い予報が出た日に再び公園へ。カメラを結んだところまでは絡まらないよう気をつけながら手で送り出すルーフェさん。


そこからは強い風をはらんだ凧に引っ張られてラインがどんどん出ていきます。

360度カメラの映像です。映像の切れ目が気になるものの、手ぶれ補正のおかげで安定した映像にが撮れています。



編集で周囲を見渡すことも可能です。


もう少し高度を上げようとしたところ、凧が若干左に傾きそのまま落下。

広い公園だったので人にぶつかることもなく、ふんわりと落ちので凧もカメラも無事でした。
自作の凧でカメラを持ち上げて空撮することには成功しましたが、安定性に難があるので高度を上げるのは難しそうです。

ここからはAmazonで購入したデルタカイトでさらに高みを目指します。


軽く引っ張るだけでテイクオフ。「安定感がまるで違う」とルーフェさん。



360度カメラの映像を見ても自作の凧よりも安定した映像が撮れています。動画を見るとブレ具合がかなり違うので、興味を持たれた方はどうぞご覧ください。「これがガチで設計された凧の実力……」と感じたそうです。


さらに一週間後、凧を飛ばしたいと考えていたところへ強風の予報。晴れていて海から風速7m以上の安定した風が吹く、カイトフォトには絶好のコンディションです。

今回はデルタカイトだけを飛ばします。

風を受けて凧はみるみるうちに空へ。

8分ほどで限界高度に到達しました。航空法で凧を150m以上に揚げることが禁止されていたり通報が必要になる場合があるので、ライン長を150mにすることでそれ以上飛ばないようにしているとのことです。

また、飛行前の点検や飛ばす時の状態など安全対策もしっかり行っています。

凧から見る瀬戸内海の情景へ、「雄大だー」「絶景やなあ」「きれい」などの声が寄せられています。凧の制作や凧揚げの様子の詳細についてはぜひ動画をご覧ください。
視聴者のコメント
・とうとう空に進出したのか!(歓喜
・凧楽しいよね
・おー、撮れてる撮れてる
・風あっても波はないのな さすが瀬戸内
・きれーやね
・面白かった
▼動画はこちらから視聴できます▼
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