天気予報でよく聞く「平年並」はどう決める? このところ暑いのに“平年の気温”が変わらない理由を解説
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『フィーちゃんと天気予報のあの言葉『平年並』【CeVIO解説】』というはたまくろさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
フィーちゃんに気象情報で聞く用語を解説してもらうシリーズ 今回は『平年並』です

天気予報でよく聞く言葉「平年並」について投稿者のはたまくろさんが解説してくれました。

特に今年は気温について「平年より高い」という言葉をよく聞きます。このときの「平年」や「平年並」は何を基準にしたどういったものなのでしょうか。

最初は「平年」について。平年は過去30年分のデータの平均値のこと。現在は1991年から2020年までの30年間のデータの平均値が平年ということになります。

そして「平年並」が指すのは平均値とイコールではありません。

まずは過去30年分の気温のデータを平年との差が小さい方から順番に並べます。

この中で11番目から20番目の範囲を「平年並」と区分しているのだそうです。

1番から10番が平年より低く、21番から30番が平年より高い、となります。平年並、平年より高い、平年より低い、が同じ確率で出現するようになっているとのこと。

たとえば平年並みの範囲が‐0.1℃~0.2℃だった場合、平均値との差が同じ「0.2」でも区分が同じとはなりません。平年並の指すものが平均値そのものではなく範囲だから、同じ区分にならないのですね。

現在の平年値は1991年から2020年までのデータを使用していますが、これは10年ごとに更新されるのだそう。暦の1の位が1の年ごとに更新されるので次の更新は2031年です。そのときは2001年から2030年までのデータを使用することになります。前回は2021年の5月19日に更新されたとのことです。
このところよく聞く「平年より高い」という語。その基準となる平年や平年並についての解説に、「なるほど」「言われてみれば曖昧な言葉でした」の声が寄せられました。解説の詳細に興味を持たれた方はどうぞ動画をご視聴ください。また、他の気象用語についてはシリーズ「フィーちゃんと天気予報のあの言葉」にまとめられているので、よろしければこちらもどうぞ。
視聴者のコメント
・へー!
・なるほど
・はえ~
・言われてみれば曖昧な言葉でした
・平均より高い低いじゃないんだ
・なるほど、5,6年毎年暑くても「平年より高い」になるのはこのためね
▼動画はこちらから視聴できます▼
『フィーちゃんと天気予報のあの言葉『平年並』【CeVIO解説】』
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